こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
この記事ではダイソーで手に入る美種、ティランジア・バルビシアーナの特徴や、育て方や飾り方についてをご紹介します。
種名:ティランジア・バルビシアーナ(バルビシアナ)
英名:Tillandsia balbisiana
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属
チランジア・バルビシアーナはメキシコ、中米、コロンビア、ベネズエラ、からフロリダまで広い範囲に生息する壺型種のティランジアです。
ダイソーにも店舗によっては取り扱いがあるので、見つけてら即買いです。丈夫で管理しやすいので、初心者にもおすすめの品種です。
バルビシアーナの特徴
長葉の優雅な草姿
壺型種ではあるものの、噴水状に長い葉を展開。上手に育てれば非常に美しい姿が見られます。
交配親としても優秀
交配親としても優秀で、その優雅な草子が受け継がれた交配種が数多く存在します。
その中でも特に人気なのがこちら。
ティランジア・フォーグレーターグローリー(キセログラフィカ×バルビシアーナ)
バルビシアーナの噴水型と、キセログラフィカの白く硬質なカールする葉の特徴が上手く出た、希少なハイブリッドです。
▼詳しくはこちら
紫の筒状花
株が成熟すると花序が伸び、先端から紫色の筒状花を咲かせます。
※開花次第写真を追加します
バルビシアーナは銀葉種のティランジア
ティランジアは乾燥地帯適に応するために、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収する「トリコーム」と呼ばれる白い毛のような鱗片を持ちます。このトリコームを多く持つ「銀葉種」と、湿度の高い森林に生息し、トリコームをあまり持たない「緑葉種」に分けられます。
バルビシアーナは薄いトリコームに覆われた、銀葉種のティランジアに分類されます。
バルビシアーナの育て方
置き場所
室内で管理する場合は、カーテン越しの柔らかい光が入る窓辺にしましょう。
最高気温が30度を超える季節の直射日光は葉焼けするので遮光が必要です。
特に室内から外に出す場合は、葉が強い光に慣れていないので徐々に慣らしてあげる必要があります。
夏場は遮光ネットを使用しましょう。
▼使用している遮光ネットはこちら
春から秋にかけては屋外管理がおすすめですが、最低気温が10度を下回る冬場は屋外はNGです。お部屋に取り込むようにしましょう。
水やり
バルビシアーナは水と風が大好きです。
4〜10月の生育期は週3回〜程度、真冬の休眠期は週2回程度たっぷりと滴るくらい水やりを行いましょう。風通しが確保できる明るい環境なら毎日あげても問題ありません。
暖かい季節は気孔の開く夕方以降に水やりするのが効果的と言われています。ただし冬場は株を冷やす恐れがあるため、昼間に水やりしましょう。
また、風通しの悪い所で濡れたまま放っておくとすぐに蒸れて枯れてしまいます。室内で育てる場合は常に風が当たるように窓を開けておくか、サーキュレーターなどを使用しましょう。
ちなみに水やりを抑えると株の水分量が減り、耐寒性を上げることができます。
肥料
基本的に肥料は必要ありませんが、より大きく育てたい・豪華な花が見たいという方は以下の液肥と活力剤を週1回程度与えるといいでしょう。(肥料や活力剤はいつもの水やりでしっかり洗い流してリセットするようにしてください。)
また暖かい季節は雨に当てるのも効果的です。
冬越し
バルビシアーナは寒さには強く無いので、10度を下回る冬季は屋内で管理しましょう。乾燥しないよう加湿器を使用するのがおすすめです。
一般的な冬越し・室内管理の方法こちら
大まかな管理方法を画像にまとめてみました。
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
バルビシアーナが枯れる原因
バルビシアーナをはじめとするティランジアが枯れる原因のほとんどは以下の2つです。
水切れによる枯れ
『エアプランツは空気中の水分を吸収するから、水やりしなくていい』なんて事はありません。これは朝露が下りる原生地での話なんです。
葉がカラカラになって異様に軽くなったり、葉先から枯れたり、葉が断面から見てU字に閉じたりしてきたら水切れを疑いましょう。
風通しの悪さによる蒸れ(根腐れ)
『水やりをまめにしているのに枯れてしまう』という方は、風通しが悪いのが原因の可能性が高いです。先述したようにティランジアはに、風通しが非常に大切。中央の葉がすっぽ抜けて枯れてしまったら基部の腐れが原因です。水やり後3時間程度で乾くよう管理の見直しを行いましょう。
写真はベルティナです
蒸れる原因となる枯れた下葉は定期的に除去しましょう。
▼そのほかの原因についてはこちらで解説
バルビシアーナの飾り方
ワイヤーハンギング
美しい噴水型を保つなら吊るして育てるのがおすすめ。
また風好きなバルビシアーナにぴったりの飾り方と言えます。
▼やり方はこちら
ワイヤースタンド
イオナンタなどと違いぽん置きだと形が崩れやすいので、吊るさない場合はワイヤーでスタンドを作ってあげましょう。
▼作り方はこちら
バルビシアーナの増やし方
“子株”から増やす
チランジアは基本的に子株を株分けして増やすのが一般的です。
根本から出た子株は手でもぎってしまいましょう。この時根本がなかなか取れない場合はカッターなどで根本を切り離す必要がありる場合があります。
子株は親株の半分くらいになったら株分けOK(小さすぎると枯れる恐れがあるので注意)。親株につけたままにしておけば、親から栄養をもらえるのでとても早く成長します。
※画像はティランジア・カーリースリムです
▼株分けの詳しいやり方はこちら
種から増やす
開花したら、受粉させて種を作る方法もありますが、チランジアはほとんどの種で自家受粉(自分のおしべとめしべでの受粉)しにくい性質がある上、実生(みしょう)させて成熟するまでに5年はかかるのでお勧めしません。
それでも実生や交配をやりたい!という方はこちらで解説しています。
最後に
バルビシアーナはダイソーで手に入るティランジアの中でも特におすすめの美種なので、見かけた方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではこの辺で。
▼ダイソーティランジア全種類まとめました
▼いろんな飾り方まとめました
▼エアプランツの基本的な育て方はこちら
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。