オリジナル品種を作ろう!チランジア交配のやり方・種の作り方【保存版】

チランジアの交配の方法やり方解説

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

知っていましたか? 実はティランジアは誰でも簡単にオリジナル品種を作れるんです。

と言うことで、この記事ではティランジア(チランジア/エアプランツ)の受粉・交配の方法を解説していきたいと思います。

ティランジアの交配

  • 交配種チランジアセイントピースV
  • 親となったチランジアキセログラフィカ
  • 親となったチランジアロゼオスカパ

ティランジアには【原種】と呼ばれる純粋な品種と、異なる種がハイブリッドした【交配種】が存在します。

交配種は自生環境では鳥や虫、風などの作用で自然に生まれる事がありますが、栽培環境下においては人の手によって作り出す事が可能です。

自然には種はできにくい

ティランジアは自家受粉(同一個体での受粉)はしにくいと言われています。そのため普通に育てていてもほとんど種子ができる事はありません。

新しい品種を作るには自分で受粉させ、結実(たねを実らせる事)させる必要があります。

(※ウスネオイデスやロリアセア、レクルバータなどの【ディアフォランテマ亜属】と呼ばれるグループに属する小型のティランジアは自家受粉しやすい品種になります。)

ティランジア 交配の方法

ティランジアの花に花粉を受粉させる

交配させたい株の開花時期が被れば交配のチャンスです。開花前に準備を行いましょう。

基本的にティンランジアは同じ亜属同士での交配になります。違う亜属との交配も出来なくはないですがかなり成功しにくいので、交配前には亜属を調べておきましょう。

▼亜属に次いて詳しくはこちら

1 花粉を採取する

チランジアの花粉を採取

開花した花からピンセットなどで【おしべ】ごと花粉を採取します。こちらが〈父方〉の遺伝子となります。

ライヘンバッキーなど小型の花を付ける種は、そのままだと花粉が採取できないので、花弁を剥ぎ取っておしべを露出させましょう。

・花粉は冷凍庫で保管できる

ティランジアの花粉を冷凍保存

『交配させたい品種の開花時期が被らない』なんて事もあるかと思います。そんな時はクッキングペーパー(またはティッシュペーパー)に花粉を包み、ジップロックで冷凍保存すれば、3ヶ月程度は問題なく使用できます。

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チランジアの交配に必要な花粉を保管

ただし花粉は湿気に弱いので必ず乾燥剤(シリカゲルなど)を一緒に入れるようにしましょう。

交配する花粉を補完するための乾燥剤
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複数の花粉を採取する場合は、どれがどの品種の花粉か分からなくなってしまわないようジップロックに採取日と品種名をラベリングしましょう。

使用する際は冷凍庫から出し、1時間ほど自然解凍させます。

2 別の株に受粉させる

チランジアを受粉させ交配させる

交配させたい〈母方〉の【めしべ】に、採取した花粉を【おしべ】ごと擦り付けます。なるべくたっぷりと擦り付けてあげましょう。

花粉は湿気に弱いので、受粉作業を終えて2、3日は水やりを控えてください。もちろん採取前の花粉も水やりなどで濡らしてしまわないように注意が必要です。

・母方のおしべは取り除く

  • エアプランツの交配のために不要なおしべを取り除く1
  • エアプランツの交配のために不要なおしべを取り除く2
  • エアプランツの交配のために不要なおしべを取り除く3

確率は低いとはいえ自家受粉のリスクはあります。これを防ぐために受粉作業を行う前に母方のおしべは全て取り除いておきましょう。

ちなみに交配名を表記する際は、例えばカーリースリムなら (T. intermedia X T. streptophylla) となりますが、前半に〈母方〉、後半に〈父方〉を記載する決まりがあります。

・めしべは新鮮なほどいい

チランジアの枯れた雌蕊

保存が効く花粉と違い、めしべの寿命は非常に短いです。品種によっては画像のように2日程度で萎れてしまいます。

開花後できれば24時間以内のフレッシュな状態で受粉作業を行うと、受粉の成功率が上がります。

・受粉させた花にはマーキングする

エアプランツの交配させた花にマーキング

受粉させた花がどれか分からなくなるのを防ぐために、油性ペンなどで花弁の下の「花包」部分にマーキングを行いましょう。

※交配の同定に確証が持てない場合があるので、同じ株で複数の品種の交配を行うのはおすすめしていません。

3 種が出来るまで待つ

ティランジアのシードポット

受粉させたらあとは待つだけです。

無事受粉に成功し結実していれば、1〜数ヶ月後に種子の入った鞘(さや)が出てきます。これを『シードポット』と言います。

このシードポットは1年〜1年半程かけて成熟します。そして徐々に乾燥していき茶色くなり、自然と弾けてたんぽぽの綿毛のような種子が飛び出してきます。

4 種を蒔いて発芽させる

ティランジアの実生は、殺菌した密閉容器に養分の入った培地を作りそこに種を蒔く、【無菌播種(むきんはしゅ)/無菌培養】で行うのが一般的です。

突然ハードルが上がったように感じますが、やり方さえ覚えれば意外と簡単です。

※無菌播種以外にも、ヘゴ板やコルク樹皮、水苔やパームマットなどを寝床に発芽させる方法もありますが、成長にはかなりの時間を要します。

ちなみに、種から育てること実生(みしょう)と呼びます。よく耳にする『実生株』とは種から育った個体のことを指します。

無菌播種のやり方はこちらの記事にまとめました。

終わりに

同時期に花が咲きそうな株があったら、オリジナル品種の交配にチャレンジしてみてくださいね。

あ、でも自家受粉はしにくいとはいえ、付けた花粉で本当に交配が成功しているかは、播種して数年育てないとわかりませんので、気長にやりましょう。

この記事に辿り着いてしまったという事は、あなたは既にチラ沼の住人ですね。もう引き返すことはできないので、一緒に更なる深みを目指しましょう!笑

それでは今回はこの辺で。

▼エアプランツの基本的な育て方はこちら

▼お花について詳しくはこちら

▼交配種の命名についてはこちら

▼分からない言葉はありませんでしたか?

コメント

  1. nia より:

    こんにちは
    最近、このサイトにたどり着き、勉強させていただいています。

    先日、初めて花を咲かせたブラキカウロスが自家受粉の末、シードポットをつけていることに気がつきました。(シードポットとわかるまで数ヶ月たっています)
    成熟するまでの間、気を付けた方がいいことなどありましたら、教えていただきたいです🙇
    自家受粉しにくいことすら最近知ったので、とても稀なことに驚いています。できたら、種から育ててみたいと思っています。よろしくお願いします🙇

    1. wanchan より:

      こんにちは。
      記事を見ていただき嬉しいです。

      一部亜属や品種では自家受粉はよく起こりますが、基本的に起こりにくいので、楽しみですね!

      シードポットについては特に管理上気をつける事ありません。
      自然と弾けるまで普通に管理して大丈夫です!
      (緑のうちに割って種を取り出す方もいますが、私はまだ試したことはありません)

      自然播種は、環境を見つけるのがかなり難しいので、初めての方こそ無菌播種をおすすめします。
      よろしければそちらの記事もこの記事からリンクがありますのでご覧くださいませ!

      1. nia より:

        ありがとうございます❗無菌播種、難しそうですが、トライしてみたいと思います😊
        また弾けるまでの間にサイトやインスタでいろいろ勉強させていただきます❗

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