こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
育てているエアプランツ/エアープランツ(チランジア)がなんだか元気ないなぁ…なんて事ありませんか?もしかしたら知らず知らずのうちにダメージが蓄積している可能性があります。という事でこの記事ではエアプランツのSOSサインを解説していきます。
葉が巻いてる/葉先が枯れる
→ 水不足
葉がカサカサになって、中央に向かってUの字にカールしている場合は水不足の可能性があります。(ただ品種によってはこの方法では見分けがつきにくい場合もあります。)
また、水不足が深刻になると続くと葉の先端や途中からから枯れ込んでいきます。
水やりのやり方や回数を見直しのましょう。
▼詳しくはこちらの記事では解説しています。
また水切れの応急措置としては、【ソーキング】を行うのも有効です。
ただし、古い葉っぱは自然と先端から枯れていきますので、以下のような状態なら問題はありません。
新しい葉が枯れている場合には水切れの疑いありです。
また、枯葉は光を妨げてしまうので切ってしまいましょう。
葉が赤く変色
→ 光が強過ぎる
ストレスカラーが出ている状態です。
過剰な光(紫外線)から葉緑体を守るために赤色の色素を持つ“アントシアニン”が作られます。このアントシアニンは紫外線を吸収する効果があります。
気温が下がり葉緑体の光合成活性が低下する冬場に、強い育成ライトを当てると起こりやすい現象です。育成ライトを導入する場合は植物との距離を調節するだけでなく、部屋の温度も一緒に管理しましょう。
品種によっては強い光を当て赤さをより高めて生育する場合もあります。
→ 開花が近い
イオナンタやストレプトフィラなど開花の前後で紅葉する品種もあります。この場合の紅葉は問題はありません。
葉が黄色く変色
→寒過ぎる
温度が下がりすぎると、エアプランツは痛んでしまいます。
これは気温の低下により緑色の色素“クロロフィル”を含む葉緑体の光合成活性が下がり分解され、その結果黄色の色素を持つ“カロテノイド”が目立つようになるのが原因です。
最低気温が10度を下回る日はエアプランツを外に出しっぱなしにせず室内に取り込んであげましょう。
※品種によっては黄色くならないものもあります。
▼冬の管理について詳しくはこちら
黄色~茶色に変色
→葉焼け
『葉焼け』すると部分的に黄色く変色し、さらにダメージ受けるとその部分は枯れてしまいます。
光が強すぎる場合、ストレスを感じて葉が赤くなる場合もありますが、夏の直射日光に晒すと画像のようになることが多いです。
6〜10月は遮光してあげましょう。
▼葉焼け対策について詳しくはこちら
▼葉焼けしてしまった場合の対処はこちら
▼夏越し全般について詳しくはこちら
→肥料焼け
葉の変色は『肥料焼け』の可能性も考えられてます。肥料のあげすぎに気を付け、濃度が適切かどうか確認してください。肥料は葉の表面に蓄積されやすいので、施肥の次の水やりでしっかり洗い流すようにしましょう。
また30度を超える真夏は生育が鈍るので、肥料を与えるのは控えるのが無難です。
黄〜茶色の点々がある
→褐斑(かっぱん)細菌病
赤色の斑点が見られる場合、褐斑細菌病や炭疽(たんそ)病などの可能性があります。
ティランジアが弱っているときに発生します。管理方法を見直し、治らない場合は薬剤を使用しましょう。
黒の斑点がある
→カビ
長期的に風通しが悪く、乾きにくい状態が続くとカビが生えることも。
乾きにくいお尻の部分が全体的に黒くカビてしまう場合もあります。変色している部分の匂いを嗅いでカビ臭いようであれば確実にアウトです。
カビは生育に良くありませんが、カビが生えるような環境自体、乾湿のメリハリがなく蒸れる危険があるので管理の見直しが必要です。水やり回数を減らし風通しを意識してみて下さい。
斑点状の枯れ
→カイガラムシ
斑点状に黄色く変色していたり枯れていたら、カイガラムシが葉の養分を吸っているかもしれません。
近くで見ると肉眼でも見えるサイズの茶色い点が葉にこべり付いているのが分かります。
カイガラムシは専用薬剤を使う事である程度死滅させることができますが、完全に取り切れないこともあるので、その場合はピンセットで一つずつ剥がしてあげましょう。
▼愛用の薬剤はこちら
手での駆除とこちらの併用で問題なく駆除できました。
▼ベタつきが気になる方はこちら
「水溶系の薬剤はトリコームの機能を阻害しにくいからおすすめ」と言われている方もいますが、私はあまり気にしていません。
いずれにせよ駆除後は薬剤をしっかりと洗い流してあげてくださいね。
蜘蛛の巣のようなものが付いてる
→ハダニ
ハダニが発生すると、小さな赤い粒々が葉の表面に付き養分を吸ってしまいます。
さらに繁殖すると葉に蜘蛛の巣のような糸を展開します。霧吹きで水をかけると張った糸がよく見えるようになりますので、水やり後にチェックしてみてください。
ハダニに体液を吸われるとこのような跡が残ります。
糸が見られなくても、水に濡らしたときに黄色い点々が見られたらハダニを疑いましょう。
重症になってくるとこのように全体的に葉が黄色くなり、トリコームが潰れて荒れた状態になります。
対策は水で洗い流すこと。改善しない場合は薬剤を使用するのが良いでしょう。
ハダニは乾燥すると発生しやすくなるので、加湿器などを使い適度な湿度を保つようにしましょう。
▼害虫駆除についてより詳しくはこちら
最後に
体調を崩していても、なかなか気づきにくいエアプランツ。
特に蒸れによるすっぽ抜けは兆候なく起こるのでこればかりは悩ましい問題ですが・・・
それ以外については早目に気付いてあげられればリカバリー可能です!皆さんも日頃からしっかりエアプランツを観察して、小さな変化に気付いてあげてくださいね。
▼枯れる原因TOP5はこちら
▼エアプランツの基本的な育て方はこちら
▼育成カレンダーご活用ください
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
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