こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
密かに人気の高まりつつあるエアプランツ【ティランジア・イオナンタ ・バンハイニンギー(ヴァンハイニンギー)】。このバンハイ、実はいろんな特徴を持った魅力的な『栽培品種』がたくさん存在するんです。
この記事ではその種類や特徴をざっくりまとめてみました。
バンハイニンギーとは

種:ティランジア・イオナンタ ・バンハイニンギー
英名:Tillandsia ionantha var. vanhyningii
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属
長く伸びながら成長する有茎のイオナンタ変種です。肉厚でむっちりとした葉とかわいいフォルムで、マニアの間では高い人気があります。
開花前から子株もよく出てクランプへと生長します。また開花期には美しく紅葉します。
やや寒がりなので冬の間は暖かい環境にしてあげましょう。また、とても水好きなので気温が高い季節にはたっぷりと水やりしてあげると調子良いです。
▼基本的な育て方はこちら
噛んでしまいそうになる変わった名前ですが、違和感なく発音できるようになってしまったあなたは、既にバンハイマニアかも?笑
バンハイはイオナンタの変種(暫定)
バンハイニンギーはかつてはイオナンタの変種【Tillandsia ionantha var. vanhyningii】として扱われたり、独立したりと忙しい品種です。再分類が何度か行われ現在は、イオナンタの変種として扱われています。
[分類経歴]
イオナンタの変種として知られる
→イオナンタから独立(2022)
→イオナンタ の変種に再統合(2022)
→イオナンタから再度独立(2023現在)
→イオナンタの変種に再統合(2024〜2025現在)
栽培品種とは
バンハイニンギーには多くの『栽培品種』が存在します。
【栽培品種(園芸品種)とは?】
特徴的な性質を持った株を選抜、その性質を維持したまま増殖が可能な個体に付けられる名前です。
栽培品種名は基本的に、上位の品種名(common name)」に続けて栽培品種小名(~しょうめい)を単一引用符(‘ ’)で囲んだ形で表記されます。
Tillandsia vanhyningii ‘Red Dragon’
といった具合です。
ただ栽培品種はBCR登録(国際品種登録)はされておらず、生産元のナーセリーがオリジナルで名前を付けて流通させているものが多いようです。
バンハイニンギーの種類
バンハイの主な種類とレア度、相場をまとめました。
vanhyningii
バンハイニンギー:こちらが基本種です。
レア度:★★☆☆☆☆
相場:2,000〜6,000円
vanhyningii ‘Red Dragon’

バンハイニンギー・レッドドラゴン:強光で赤くなる大型のバンハイです。以前は、vanhyningii ‘Giant’と言う名前で流通していました。東南アジアのナーセリーから出ています。
レア度:★★★☆☆☆
相場:4,000〜15,000円
vanhyningii ‘Green Dragon’

バンハイニンギー・グリーンドラゴン:太身の大型のバンハイです。以前は、vanhyningii ‘Large form’と言う名前で流通していました。東南アジアのナーセリーから出ています。
レア度:★★★☆☆☆
相場:4,000〜15,000円
vanhyningii ‘Jumbo’

バンハイニンギー・ジャンボ:肉厚でむっちりと密な葉を展開し、ボール状に成長するバンハイです。縦にはそこまで伸びません。
レア度:★★★☆☆☆
相場:4,000〜15,000円
vanhyningii ‘compact form’

バンハイニンギー・コンパクトフォーム:スピーシーズナーサリーの藤川さんが出している小さめのバンハイです。TI(ティランジアインターナショナル)から輸入した100株以上のバンハイの中から見つかった、小型で詰まって生育し葉のカールしない個体を増やしたものだそうです。
レア度:★★★★☆☆
相場:4,000〜10,000円
vanhyningii ‘Extreme’

バンハイニンギー・エクストリーム:葉が肉厚で細く多いのが特徴で、色はライトグリーンで基本種よりやや大きくなります。Rainforest Floraから出ています。
レア度:★★★★☆☆
相場:4,000〜10,000円
vanhyningii ‘Minor’
バンハイニンギー・ミノール:非常に小型のバンハイで縦にもほとんど伸びません。非常に希少で高額。生育はかなり遅め。
※写真は栽培家・SUSプランツのryosuke@SUSさんよりご提供いただきました。
レア度:★★★★★☆
相場:1,0000〜20,000円
vanhyningii ‘Variegata’
バンハイニンギー・バリエガータ:美しい縞模様が入った、いわゆる“斑入り”のバンハイです。バンハイマニアは誰もが一度はお目にかかりたい激レア品種です。ほとんど流通しておらず、価格は時価になります。
※写真は栽培家・SUSプランツのryosuke@SUSさんよりご提供いただきました。
レア度:★★★★★★★
相場:小さめ30,000〜100,000円以上
斑入り株は、斑の強さや入り方で大きく値段が変動します。
▼斑入りの種類についてはこちらで解説
▼斑入りティランジアの解説はこちら
※入手難度は価格や流通量から判断しています。
※相場は株のサイズや流通量で大きく異なります。クランプになると値段はさらに上がります。
この他にも種類がありますが、主なものはこんなところかと思います。
皆さんもお気に入りのバンハイを見つけてみてくださいね。
ちなみにバンハイはほぼ、ryosuke@SUSさんのSUSプランツ(インスタフリマ)で買ってます。
またバンハイニンギーを使った交配種も多く作出されているので、お好きな方は集めてみてはいかがでしょうか?

▼レッドドラゴンについて詳しくはこちら
▼グリーンドラゴンについて詳しくはこちら
▼ジャンボについて詳しくはこちら
どのバンハイも日本の夏の直射日光はNGですのでしっかり遮光してあげてくださいね。

▼使用している遮光ネットはこちら
▼詳しい育て方はこちら
▼いろんな飾り方まとめました
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。
とても勉強になりました。
ありがとうございます。