こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
インテリアグリーンとしてお部屋に取り入れている方が多い人気のチランジア「ウスネオイデス(スパニッシュモス)」。最近ではお花屋さんでも手軽に手に入るほどお手軽な品種になりました。
でもこのスパモちゃん、実は間違った育て方で枯らしてしまう方が多いチランジアなんです…
- ちゃんと水やりしてるのに茶色く変色する…
- 水やりをしてなかったら枯れた…
- そもそもどのくらい水やりしていいか分からない…
という方も多いんじゃないでしょうか?
この記事ではそんな方のためにウスネオイデスの枯れる原因と、正しい水やり・吊るし方・管理の方法をご紹介します。
<ウスネオイデスが枯れる原因>
ウスネオイデスが枯れる原因は大きく3つです。
❶ 水不足による乾燥
水分が足りないと葉がカサカサになり、葉先〜全体から枯れていきます。
空気中の水分で育つなんていう情報を目にする事がありますが、これは間違い。日本の気候だと人の手で水を与えてあげる必要があります。
❷ 風がない事による蒸れ
どのチランジアにも共通しますが、水やり後にいつまでも乾かないと蒸れて茶色く枯れてしまいます。この場合は、水気の残りやすい内側から枯れることが多いです。
❸ 直射日光による葉焼け
基本的には日当たりがいい場所に置くのが望ましいのですが、夏の日差しはNGです。
それでは、水やり方法と蒸れ・葉焼けの対処方法をそれぞれ見ていきましょう。
<水不足の対処方法>
『水やりをちゃんとしてるのに枯れる…』という方はやり方を間違っている可能性があります。
水やりはたっぷりしよう
ウスネオイデスは、葉が細いため水分を体に溜め込むことが出来ません。
そのため、ちょっと霧吹きで濡らしたくらいではすぐにで蒸発してしまい殆ど意味がないんです。
霧吹きでミスティングするときは、水が滴るくらいたっぷりと与えるようにしましょう。
水滴の落下が気になる方はお風呂に持っていきシャワーを直接かけたり、水を張った容器に浸ける「ディッピング」を行うのも有効です。
ちなみに私は、お部屋でそのままミスティングしていますが、床が濡れるのが嫌なので給水用のラグを敷いています。
↑数十種類のサイズからぴったりのものを選べるのでオススメです。
水やり頻度は毎日でもOK
ウスネオイデスは乾燥が苦手な品種です。特エアコンで乾燥する場合は加湿器を使うか、しっかり乾く環境ならば毎日水やりをしても問題ありません。
私は室内管理の冬場は週2回のミスティングと、軽い葉水を毎日、屋外管理の夏場はシャワーで毎日たっぷりと水を与えています。
※梅雨時期は成長速度が上がるボーナスタイムです。3日以上濡れっぱなしにならないようなら雨ざらしにしてあげましょう。
▼霧吹きの選び方はこちらでチェック!
水不足の復活にはソーキング
うっかり水やりを忘れてしまい、茶色くなってしまったら応急措置として、水を張った容器に株をつけっぱなしにする「ソーキング」という方法があります。
枯れかけであっても手遅れで無ければ、この方法で復活する…(かも)。※植物は呼吸をしているので3-4時間を目安にしましょう。
充分に水やり出来ていれば、ソーキングを定期的に行う必要はないかなと思います。
ウスネオイデスは、葉の太さで呼び分けがあります。ざっくり分けると【太葉・普通葉・細葉】があり、細葉の中でもさらに細い【極細葉】と呼ばれるものもあります。(太さの明確な定義はないようです。)
これは自生地の環境に順応した特性で、葉が細いほど乾きが早く乾燥に弱く、逆に太葉は水分を溜め込めるため、細葉に比べるとやや乾燥に強いです。
葉水やりを忘れがちな方は、太葉を選ぶのがおすすめです。店頭に並ぶときは記載がない場合が多いので、店員さんに聞いてみましょう。
他にもカールが強い品種だったり、色が少しずつ違うウスネオイデスもいるので興味のある方は探してみてくださいね。
<蒸れの対処方法>
『 たっぷり水やりしてるのに枯れる』という場合、ほとんどが蒸れが原因です。
常に風を当てよう
ウスネオイデスは風が大好きです。特に濡れた状態が長く続くような管理をしているとすぐに枯れてしまいます。
窓辺や軒先など風通しの良い場所に吊るすようにしてください。
※ティランジアは内部の水分を常に蒸散しており、空気が動かない環境だとこれがうまく行えず弱ってしまうんです。
どうしても風通しが悪い場合はサーキュレーターや扇風機などで常に風を送ってください。
壁にベタ付けは避けよう
室内に飾る場合、壁にベタつけして吊るすのも風通しの観点からオススメ出来ません。特に水やり後は壁側が蒸れやすくなります。
必ず壁から少し離して吊るしてあげましょう。
結び目の蒸れ対策をしよう
ワイヤーや紐で株を束ねて吊るす場合、結び目の部分がどうしても密集してしまい、風通しが悪くなってしまいます。
写真のように結び目の部分から茶色くなってしまっている場合以下の対策を行いましょう。
- 結び目を定期的にずらす…
- ウスネオイデス用ハンガーを使う
結び目をずらす事で蒸れ対策を行えますが、正直定期的にこれをするのはしんどいです…
そこで、おすすめなのがムレ対策のできるハンガーを使うことです。
これは【エアープランツ天狗堂】さんの「ウスネオイデス専用ハンガー」。真鍮製です。
蒸れ対策ができる上に、すごくおしゃれなのがポイント高いです。私も1年以上使ってますが、結び目のムレは1度も起こったことはありません。
気になる方はこちらで購入できます。
ウスネオイデスハンガーは手作りしている方も多いですが、やはりこのクオリティには勝てません。
▼ハンガーについて詳しくはこちら
▼手作りする方はこちらの記事をチェック
茶色く枯れた部分は切り取ろう
濡らしても色が戻らない部分は完全に枯れているので、ハサミなどで切り取っちゃいましょう。枯れた部分を残しているとカビが生えたりムレの原因になりますので、定期的にお手入れしてあげましょう。
<葉焼けの対処方法>
『日当たりがいい場所に吊るしてるのに枯れてしまった』というのであれば、日射が強すぎたのかもしれません。
夏は遮光しよう
秋〜春にかけては直射日光でも大丈夫なのですが、最高気温が30度を超える初夏からは50%程度の遮光を行いましょう。
ちなみに私はこの遮光ネットを使っています。
一般的な黒色のネットは色がキツイので、見た目が気になる方はサンシェードで代用してもいいかと思います。
室内管理の場合でも、夏場は直射にならないようレースカーテン越しの優しい光を当ててあげましょう。
ウスネオイデスの耐寒性について
ウスネオイデスは比較的寒さに強く耐寒温度は0℃程度と言われており、私の住む福岡では屋外越冬も可能です。ただ、寒いとやはり痛みます。
室内に取り入れて、サーキュレーターで風をしっかり当て、水やりは週2回程度に減らして管理するのがいいでしょう。
※最低気温が0℃を下回る場合や、霜が降りるようなら必ず室内に取り込みましょう。
ウスネオイデスは南米を中心に自生し、耐寒性があることから低地〜標高の高い山地まで広く分布する種です。木の枝や街中では電線にぶら下がっている姿が見られます。
写真はメキシコの森林に自生するウスネオイデスです。自生地では降雨に加え、昼夜の温度差で発生する夜露や朝霧を吸収して生きており、「空気中の水分で成長する」といのはそこから生じた誤った解釈になります。
メキシコは1年を通して気温は6°Cから27°C程度。3°C未満または30°Cを超えることは滅多にありませんが、日本ではそうもいきません。ウスネオイデスにとって日本の冬と夏は厳しい気候なので、やはり枯らしてしまう方も多いのでしょう。
最後にこの記事のまとめ
- 水やりするときはたっぷりと滴るくらいに
- 風通しさえよければ毎日水をやってもOK
- 水をやり忘れたらソーキングで復活
- 風通しの悪い室内では、サーキュレーターを使う
- なるべく壁に付かないように吊り下げる
- 紐で束ねる際は結び目の蒸れに気をつける
- 結び目が茶色くなる場合は専用ハンガーを使ってみる
- 春〜秋は外で管理すると調子がいい。(雨ざらしOK)
- 夏は葉焼け対策に50%程度の遮光を行う
- 冬は最低気温0℃を下回るなら屋内に取り込む
- 枯れた部分は切り取る
簡単そうで、難しいウスネオイデス。
雑貨屋さんに行けばウスネオイデスのフェイクグリーン(造花)も置いてありますが、お花を咲かしてくれる楽しみもあるので、是非本物を上手に育ててみてくださいね。
慣れていない方は育てやすい「太葉」タイプがお勧めですよ。
▲ ウスネオイデスが欲しい方はこちら
それでは今回はこの辺で。
▼ちぎれたウスネオイデスの管理方法はこちら
▼基本的なエアプランツの育て方はこちら
▼いろんなチランジアの飾り方紹介してます
<エアプランツの育成年間カレンダー作ってみました>
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。
参考になります
暖かい時期にも関わらず
早速枯らしてしまい
ドライフラワー愛でてます
ドライフラワーも好きですが。
再チャレンジします
本当にありがとうです!
コメントありがとうございます。
枯れてしまってもしばらくは捨てられませんよね…泣
是非とも再チャレンジして、もしゃもしゃに増やしてくださいね!