
↪︎ 最終更新 2025年 9月 14日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
チランジア/ティランジアの葉から子株が出たという事例を耳にした方もいるのではないでしょうか?今回は実際どのような条件下で葉から子株が出てくるのかを半年ほどかけて調べてみました。
基部に細胞が残っている事が条件
外れは葉から子株を出すには、基部が僅かにでも残っている必要があるようです。
葉挿しというよりは極端な胴切り状態というのが正しいかもしれません。
▼詳細はこちらの記事にまとめているので先にご覧ください。
実験してみた

外れた葉から子株を出すには、どの程度基部が残っている必要があるのか検証実験してみました。
カピタータピーチを一部切り取って実験

- 被験体A:基部厚み約1cmと葉が2枚
- 被験体B:基部厚み約2cmと葉が4枚
- 葉のみ:基部なし
全てELD/サーキュレータを回しながら2日に1回のペースで水やりを行いました。
開始時期は3月からになります。
実験結果
基部が少ないと枯れる
・3.5ヶ月後

基部の少ない【被験体A】と【葉のみ】は3.5ヶ月で枯れてしまいました。
基部の細胞が少すぎると厳しいようです。
基部が多ければ子株が出る
・3.5ヶ月後
基部を多めに残した【被検体B】には変化が。
何やら丸いコブが出現。これが噂のカルス(植物のカルスとは、植物の組織や細胞が傷ついた際に形成される、分化していない細胞の塊のこと)でしょうか。
その裏からも葉のようなものが生えてきました。
・6ヶ月後
コブの横からしっかりとした子株が出てきました。
・8ヶ月後
子株がさらに1つ増え、裏側の葉のようなものもはっきり視認できるサイズになってきました。
2025年9月現在、経過観察中ですがこのような実験結果に。
実験のまとめ
株分時や移動時に事故で株が欠けてしまっても、葉の根本に軸の細胞が2cmほど残っているものは再生の可能性がありますので、捨てずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこの辺で。
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