
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
チランジア/ティランジアの株分で取れてしまった葉っぱ、よく観察せずに捨ててしまってはいませんか?実はそれ、勿体無かもしれません。という事で、今回は株分などで取れてしまった葉っぱから子株が出た実例をご紹介します。
チランジアの葉挿し
葉挿しとは…園芸の世界では、植物の葉を土に挿し、葉の接続部から芽や根を発生させて生育、増殖する方法を指します。多肉植物など生命力の強い植物ではよく行われる増殖方法ですね。
では、葉からの増殖が難しいブロメリア科のティランジアでそんな事が可能なのでしょうか。
…答えは可能です。
ただ、現状やり方がしっかり確立されているわけではなく、前例があると言った程度になります。

写真提供:Tillandsia Garden 様
こちらの写真はガルドネリー・ルピコラです。2024年のプロメリア協会の総会で展示されていたとの事なので、見たことがある方も多いかと思います。
ちなみに、これ以外にもキセログラフィカやブラキフィラで前例が確認されてます。
写真をご提供くださったTillandsia Garden様によると、ティランジアの葉から子株を出すには条件があるようです。
(ティランジアの場合、葉を土に挿す訳ではないので、厳密には葉挿しではないのかもしれませんが…)
葉の根本に軸の細胞が残っている必要がある

写真提供:Tillandsia Garden 様
その条件は、剥がれた葉の根本に本体の細胞が残っている事です。
胴切りに似た状態ですね。
▼胴切りについてはこちら
株分で外れた葉はしばらく管理してみる
軸の細胞が残っていれば必ず子株が出る、という訳ではありませんが、落ちた枯葉はすぐに捨てるのではなく、完全に枯れてしまうまでは水やりなどの管理を行ってみるのもアリかもしれません。
もちろん葉は栄養を作り出して根本に送っているはずなので、なるべく明るい場所で管理しましょう。

このような葉は厳しいかもしれませんね。
実際に実験してみた
今回、このお話を伺ってかんらこの葉挿しを偶然ではなく、意図的に成功させる場合に、どの程度の軸が葉に残っている必要があるのか、サイトカイニンなどの細胞分裂を促進する植物ホルモン剤がどう影響するのかなどの検証実験をしています。
※結果がで次第更新します
最後に
特に希少種だったり、葉の根本に軸の細胞がしっかり残っているものはチャレンジする価値があると思いますので、是非落ち葉を捨てずにやってみてください。
それでは今回はこの辺で。
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