
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
エアプランツ(ティランジア/チランジア)、どうせ育てるならなるべく沢山の子株を付けて欲しいですよね。と言う事で、この記事では子株を多く付ける裏技をご紹介します。
子株はどんどん株分けする

ティランジアは開花の前後で子株をつけます。1つの親株から2〜5程度の子株が期待出来ます。(アルビダなど10株以上付く品種もあります)
親株から子株を切り離す事で、『株分けした子株』に送るはずだったエネルギーで新たな子株を吹いてくれます。
有茎種以外は、前の子株と同じ場所から新しい子株が出てくる場合が多いです。
※成長の早いイオナンタなどの品種は、そのままクランプにした方が子株の子株がどんどん付いて来るので、株分けしない方が増やしやすい場合もあります。
※株分け後は、子株の成長は鈍感します。子株を親株以上に大きくしたい場合は、この方法はお勧めしません。
▼株分けのやり方はこちら
一人っ子株には特におすすめ

子株を一株しか出してくれない個体の場合、親株その子株に全てのエネルギーを注いでしまいます。
この場合、その子株は親株から多くの栄養をもらえるので親株以上の大きさになりやすかったり開花が早く見られたりといったメリットはあります。
数を優先したい場合は子株がある程度の大きさになったら株分しましょう。
カーリースリムで実験
結果:子株合計8株!
こちらのカーリースリムは、同時に5つの子株をつけたため、これ以上子株を付けるスペースがなくなっていました。そこで、ある程度の大きさまで育った3株を株分け。数ヶ月後には同じ位置からまた3株芽吹いて、合計で8つの子株を付けてくれました。
2回目の子株をつけた後も親株が元気そうなら株分け、厳しそうならそのまま親株に付けておいた方がいいです。子株は親に付けておいた方が早く成長するので、子株がまた次の開花・子株を付けるまでの期間を早めることができますよ。
〈育成環境〉
- 水やり:毎日(ソーキングなし)
- 肥料:ハイポネックス 週1
- 活力剤:HB101orブラックウォーター 週1
- 置き肥:ザコンポスト 月1
- 4〜10月 屋外管理 東向き
- 11〜3月 屋内管理(育成ライト、サーキュレーター、加湿器)
ティムズアウトバーストで実験
結果:子株合計7株!
子株4つがなり大きくなるまで付けていたので、1度目の株分けで既に親株はかなりよぼよぼに…もう厳しいかなと思っていた所、枯れる直前でまた3つの子株を付けてくれました。
ただ親株の体力を考えると子株はかなりゆっくりしか成長しないかなと思います。
1度目の株分け前のクランプの方が子株の生育は早かったと思われるので、トータルではスピードダウンするかも?あくまで1つの親株からの子株の数という意味では「増えた」と断言できます。
生育環境はカーリースリムと同様です。
株分けのタイミング

株分けはある程度の大きさになってからにしましょう。
子株が小さ過ぎると健康状態や管理が悪い場合、枯れてしまう危険があります。
特に休眠期の冬場の株分けには注意が必要です。
自信がある人以外は親株の半分程度になるまでは我慢しましょう。
親株に体力を付ける

水・風・光の適切な管理を行い、親株が元気に育っていないと、そもそも付ける子株の量も減ってしまいます。
株分けしたからと言って必ず新しい子株が付く訳ではではなく、まずは親株に体力をしっかり付けておく必要があります。
適度に肥料を与える

成育期に肥料・活力剤を適正な量を与えればより多くの子株が期待できます。
また冬場の休眠期も、温度が20℃ほどを保てていればティランジアは休眠しないため、肥料を与え続けることが出来ます。
花芽を切る

開花を見なくてもいいという方は、花芽が伸びた段階で切り取ってしまいましょう。
開花には相当なエネルギーを要しますので、これを無くす事で子株に割く力を温存させる事が出来ます。
花序が上がらない品種は受粉させないことが大切です。
▼詳しくはこちらで解説
胴切りで増やす
邪道ですが、ティランジアも胴切りで増やす事ができます。
▼詳しくはこちら
最後に
子株が付きにくい品種もちろんありますが、私はこの方法でより多くの子株を採取しています。(カーリースリム・ストレプトフィラで実験済み)
子株をたくさん実らせたいと言う方は、ぜひ試してみてくださいね。
▼エアプランツの基本的な育て方はこちら
▼巨大化・肥料についてはこちら
▼水やりについてはこちら
▼育成カレンダーご活用ください

▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。
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