
↪︎ 最終更新 2025年 9月 15日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
今回はイオナンタの大型栽培品種アプレタードBRTの綴化変異をご紹介します。

名前:チランジア・チランジア・アプレタードBRT(クレステッドフォーム)
英名:Tillandsia ‘Apretado BRT’ Crested
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:ティランジア亜属
特記:綴化個体
アプレタードBRTは1982年頃にメキシコでパメラ、コイデ、ハイアットによって野生採集されました(正確な採取地は不明)。PCRへの登録は2018年と、比較的新しい品種になります。
かつては同名の『アプレタードRFI』と混同されていましたが、それぞれの名前の後ろに生産社のイニシャル
BRT(バード・ロック・トロピカルズ社)
RFI(レインフォレスト・フローラ社)
が記載され、しっかりと区別されるようになりました。
本記事ではBRTの綴化変異個体をご紹介します。
【品種について】

こちらが通常のアプレタードBRTです。‘アプレタード’はスペイン語で『きつい・狭い』を意味します。
その名の通り葉は肉厚で硬質、子株を吹くまでは横には広がらず、ぴたっと引き締まった形をしています。トリコームは基部に濃く出て、葉先にかけて薄くなっていきます。
BCRには12cm程度となっていますが、上手く育てれば20cm近くにまで成長することもある非常に大型のイオナンタです。

この大型イオナンタをそのまま扇状に広げたような形状をしているのがクレステッド個体の特徴です。

クレステッド個体は矮小化するケースが多いのですが、こちらは見栄えがします。
『クレステッド / 綴化』とは?

クレステッドとは、成長点が帯状に綴(つづ)れて生長する植物の突然変異を指します。
「綴化(てっか)」とも呼ばれます。
【クレステッドの異様な開花姿】
クレステッド株の開花は異様です。至る所から成長点が発生し複数の花序が同時に上がります。
もうすぐ開花しそうなので写真が撮れ次第追加しますね。
子株には引き継がれないことも
開花後に出てくる子株は、正常な状態に戻る場合もあります。
【クレステッドの株分けは慎重に】

ここからはキセログラフィカ×カピタータの写真を例にご紹介します。
開花後の子株と違い、開花前の分頭は境界が曖昧な場合が多いので、どこから株分けしていいか悩みどころですよね。
私の生育株の場合は、2頭の状態から1年ほどかけそれさらに分頭し、4頭(2頭+2頭)に分かれて成長したので、そのタイミングで半分に割って株分けしました。

思い切ってぱっかーん。

茎部分が割と広い面積で繋がっていたので、大きな断面になってしました。
株分け直後はこんな感じ。

そして1ヶ月後。

傷口は茶色く固まっています。ここまでくれば枯れることはないでしょう。
【相場】

価格は10,000〜20,000円とややお高め
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
最近になってようやく見かけるようになりましたが、まだまだ珍しいのでお値段もそこそこします。
それでもイオナンタ好きなら1株を持っておきたい品種なので、見つけた方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではこの辺で。

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