↪︎ 最終更新 2025年 7月 6日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
以前チランジア/ティランジア(エアプランツ)の胴切り記事を書きましたが、この記事はその続編で、胴切り後の経過報告になります。
▼胴切りのやり方の記事はこちら
胴切り(どうぎり)とは?

園芸の世界では、増殖のために株を切断する事を“胴切り”と言います。
植物は、“成長点”が失われると子株や脇目の形成にスイッチが入ります。
通常ティランジアは開花すると成長点がなくなるので成長を止め子株が出てきますが、株を切断して成長点をなくす事で、強制的に子株を形成させることができます。
切る位置によって上下の生育が変わる

胴切りを行う事で切り外した上部(天)はそのまま生育し、成長点を失った下部(地)からは子株が出るため、通常の生育よりも子株の数を増やす事ができます。
当然ですが胴切りする位置によって上下の生育状況に差が出るので、今回はそれも含めて実例を紹介します。
胴切りから半年
ティランジア・イオナンタ・プレデター

↓ 半年後…

上部:生育中(未開花)
下部:子株×2
こちらの株はいい位置で胴切りできたので、上部の生育に悪影響を及ぼす事なく、下部から2つの子株を得ることができました。
上部はさらに大きくなりさらに多くの子株を期待できそうです。
ティランジア・イオナンタ・バリエガータ

↓ 半年後…

上部:開花/子株×2
下部:子株×3
こちらはカット位置がやや上だっため、上部に葉数が少なくカットのストレスによるホルモンの変化からかすぐに開花してしまいました。子株は2株出ましたが、親株の体力があまりないので子株の成長はかなり遅いでしょう。
増殖という観点では成功とはいえませんね。
ティランジア・イオナンタ・イオナンタ

上部:開花/子株×1
下部:子株×3
こちらはさらに上部が小さいケースです。(アフターの写真のみになります。)

あまりに葉数が少なかったので上部は枯れるかなと心配していましたが、何とか生き残り開花して子株が1株だけ出ました。
これなら胴切りしない方が良かったですね。
逆に下部は葉数が多かったので子株の生育も順調です。
まとめ
イオナンタの胴切りは株の下3分の1くらいの位置で行うのが正解のようです。

興味のある方は、ティランジアの“胴切り”試してみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
▼葉挿しについての研究記事も注目です
▼まだまだあります!子株を増やす裏技はこちら
▼種から育ててみたい方はこちら
エアプランツの育て方もまとめています▼
<エアプランツの育成年間カレンダー作ってみました>

▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
▼その他のおすすめ書籍はこちらの記事で紹介
飾り方に悩んだらこちら▼
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。








コメント