エアープランツ(ティランジア)を買ったら何年くらい育てられるのか気になりますよね?
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
チランジアの寿命については諸説ありますが、この記事では私なりにこの「寿命」について深堀していきたいと思います。
エアプランツの寿命は平均約10年
チランジアの寿命は、種類により様々ですが平均すると10年くらいです。
ですが、これは一個体で見た時の話。ほとんどの品種は子株を出して世代交代しながら増え続けます。
また、5年程度と書かれる記事を目にすることがあります。それはおそらく【お店で売られている成熟した状態から5年】と言う認識だと思います。
10年=開花までの5年+5年
多くの品種は、種から育てた「実生株」が開花するまで成熟するのに4~5年を要します。
(子株から育てた場合は、親株に付けたままの状態なら、親に栄養をもらえるため成長スピードは早く、1~3年で開花します)
そして、開花後は子株が付いたり、受粉したりして種ができます。親株は子孫にエネルギーを使いながら5年ほどかけゆっくりと枯れていくのです。
キセログラフィカの実例
画像は、開花後子株を付けてから約7年目→8年目→9年目の【キセログラフィカ】です。
中央の親株は既に7割ほど枯れてしまいしました。この親株はあと1、2年で枯れてしまう見込みなので、結果的には10年ほどの寿命と言うことになりますね。
種類によって寿命は様々
5年ほどの早いサイクルで小株と世代交代していく種もあれば、30年以上生きるティランジアも存在します。
- 成長の早いイオナンタは5~8年
- 人気のカプトメドューサエは6~10年
- 大型種のロゼオスカパは10~15年
- 成長の遅いミマは30年以上生きることも!
傾向としては…
成長が遅く大型で、花を咲かせるまで時間がかかる品種ほど長生き。
逆に成長が早く小型で、花を付けやすい品種ほど短命です。
↓30年もののミマ(tropiflora)
育て方でも寿命は変わる
チランジアは開花するまで成長し続けます。
例えば大型になるイオナンタ ギガンテの場合、あえて日陰で管理し開花を遅らせることで、より大きく育てる事ができます。これは、同時に寿命を伸ばすことに繋がります。
また比較的早い段階で子株を株分けすれば、その分親株にエネルギーが残り寿命が伸びたり、さらに子株を吹いたりしてくれます。
▼株分けのタイミングや・やり方はこちら
開花せずに子株を出し続ける場合も
私が育てているこちらの【ロゼオスカパ】は推定10年近くになりますが、未だに開花の気配なく子株を吹き続けています。
購入時、既に子株を採取済みで、いつ開花してもおかしくない特大サイズでした。
しかし、購入後も子株を2回吹き、今だに巨大化し続けています。
- 6年目 子株採取済み 2019年 ←購入時
- 8年目 子株2度目 1株 2021年
- 9年目 子株3度目 2株 2022年
写真は8年目に2度目の子株を吹いた時のものです。下葉は枯れ落ち茎だけになっています。
なかなか開花してくれないので居心地が悪いのかなと心配でしたが、今ではどこまで巨大化するか楽しませてもらっています。
最後に
エアプランツも生き物なので寿命はあります。でもうまく育てれば子株を芽吹いてどんどん増えていくので心配する必要はありません。
蒸れで枯らす事なく、子株達に囲まれながら寿命を全うさせてあげたいものですね。
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