【ティランジア】斑が少ない親株から斑入りの子株を出すコツ【研究】

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

突然ですが、「斑が一筋しか入っていないような親株から立派な斑入りの子株を出すなんて運任せだよ…」なんて思っている方いませんか?…いえいえそんな事はありません。

実は、上手くやれば斑入りの子株が出現する確率はぐんと上げられるんです。

ティランジアの斑は遺伝する

ティランジアは、斑が乗っている部分から出た子株は斑入りになります。斑が少ない親株の場合、ちょうどいい位置から子株がでないと斑が遺伝子ないんです。

ちなみに曙斑の場合は、子株が出る場所に関わらず子株に遺伝する事が多いようです。

でもどうせなら少しでも斑入りの子株が出る確率を上げたいですよね。
そんな時は以下の方法をお試しください。

❶ 子株をたくさん出させる

花芽が出たらすぐに切り取る

ティランジアは花を咲かせると成長を止め子株を出します。花芽をつけるのは一度きりなので、花さえ犠牲にすれば、より多くの子株が期待できます。

ティランジアの開花にはかなりのエネルギーを必要としますので、お花を見なくていいと言う方は花芽を早い段階でカットする事で親株に体力を多く残す事ができます。

多肉植物で花芽を摘むのと同じ考え方になります。

※こちらはイオナンタなど花芽が上がらない品種では使えない方法になります。

お花を見たいという方は、間違っても受粉させてしまわないように、めしべを切り取るかおしべを取り除いておきましょう。(結実すると種を作るのに体力を使ってしまいます。)

不要な子株を外す

斑入りが遺伝しなかった子株は早めに摘み取りましょう。こうする事で親株に次の子株を残す体力を残しより多くの子株を吹いてくれます。また、株分けした後から斑が出てくる場合もあるので、枯れなければそのまま養生してあげてください。

また斑入りの子株が付いた場合でも、ある程度の大きさになったら株分することでさらに次の子株が期待できます。

摘芯する

親株のがある程度のサイズになったらアイスピックなどで成長点を潰す、いわゆる摘芯するやり方も存在します。こうする事で親株の成長を強制的に止め、子株の増殖に専念させる事ができます。ただし株が小さなうちにやってしまうとそもそも子株がほとんど取れずに終わってしまうリスクもあります。

※親株にダメージが入りますので試される方は自己責任でお願いします

❷ 狙った所から子株を出させる

親株を横向きに置く

子株は光が当たる上方向から出る事が多いです。なので斑が入った葉が上に来るようして親株を横向きで置く事で狙った位置から子株を吹かせる事ができます。

ただし、この方法は親株に時間をかけて上/下を覚えさせる必要があるので、なるべく早いうちから置く向きを決め、無闇に触らないようにする必要があります。

※写真の株は子株がどこから出てもいいくらい斑がしっかりと入った親株ですが、この置き方で上方向から3つの子株を吹きました。

最後に

現存する素晴らしい斑入り個体も最初は一筋の小さな筋から始まったものばかり。わずかな斑でも大化けする可能性は充分にありますので、興味のある方はぜひ試してみてください。

▼トリコームレスも同じやり方で増やせます

キセログラフィカのトリコームレス株分け

▼斑入りについてはこちらにまとめています

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