魅惑の突然変異!トリコームレス【チランジア】

ティランジアのトリコームレス

この記事では、ティランジアの突然変異の一つである『トリコームレス』について解説します。

トリコームレスとは?

ティランジアの葉の表面には、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収するための『トリコーム』と言われる白い毛のような機関があります。
このトリコームが遺伝子的な要因で欠損している個体を『トリコームレス』と呼びます。

ほとんどの場合で、部分的な欠損になり葉に縦のラインが入ります。
トリコームレス部分が多い株は、その分日差しに弱かったり水分の吸収力が低く脆弱です。

美しきトリコームレス個体

チランジアのトリコームレス

こちらはキセログラフィカのトリコームレす個体です。トリコームレスの部分は葉が露出しているので、銀葉種でも緑色になります。

そのためトリコームレスが多く入った個体は、美しいツートンカラーを楽しめます。斑入りのような雰囲気がありますね。

キセログラフィカのトリコームレスの子株

ただ、緑葉種のティランジアの場合、そもそもトリコーム自体が少ないので変化は分かりにくいです。

葉の数枚にトリコームレスが入っている程度の場合は基本種と同じ管理で問題ありませんが、株の大半がトリコームレスの場合、強光には注意する必要です。

スポンサーリンク

トリコームレスは遺伝する

torichomeless-tillandsia

トリコームレスが写真のように子株(クローン)に受け継がれることがあります。

親株のトリコームレス部分から子株が出ると、その子株もトリコームレスになります。

ただ、トリコームレス部分が少ない個体から、トリコームレスを狙うのは難しいです。

キセログラフィカのトリコームレス株分け

遺伝させるコツとしては…

【 ❶ 子株をたくさん出させる】

トリコームレスが遺伝しなかった子株は早めに摘み取る。(親株に次の子株を残す体力を残すため)

親株のがある程度のサイズになったらアイスピックなどで成長点を潰す。(株の成長を止め子株に体力を注がせる)※もしくは花芽の上がり始めに切り取ってしまう

【 ❷ 狙った場所から子株を出させる】

トリコームレス部分が上に来るようして親株を横向きに置く。(上側から子株が出るため)

などがあります。これは少ない斑入り株からしっかりとした斑入り子株を狙う時と同じ方法ですね。

▼より詳しくはこちらで解説

(実生で増やせるかは不明)

スポンサーリンク

トリコームレスの相場

流通量自体が少ないため価格は高めです。ただ、斑入りほど高価ではありません。

今回WEBに上がっている情報からトリコームレス個体の価格を調査してみました。

【キセログラフィカ】

  • 3,100円(トリコームレス部分が少ない個体)
  • 5,000円
  • 6,000円
  • 9,500円
  • 50,000円(トリコームレス部分が多い個体)

【ストレプトフィラ】

  • 5,000円
  • 6,000円

【カプトメデューサエ】

  • 2,600円
  • 3,500円

【セレリアナ】

  • 12,000円

金額はトリコームレスの入り方や株のサイズで大きく変わりますが、だいたい通常の2~3倍以上が相場になります。

多くトリコームが入っている場合、価格は跳ね上がります。

この4品種以外にも様々なトリコームレス個体が出回っているようです。

※2024年1月調べ

クレステッド&トリコームレスのW変異個体

こちらは、ティランジア・リオホンドエンシスのトリコームレス個体なのですが、加えてクレステッド(綴化)と呼ばれる、成長点が帯状に出る変異も見られる非常に珍しいW変異個体です。

いかがでしたでしょうか?

ティランジアのトリコームレス個体はダイソーや園芸店などにも稀に紛れている事があるので、お安く手に入れたい方はチェックしてみてくださいね。

※ページ内のキセログラフィカの写真は全てよっしー( X:@yoshi8_tropical)様より提供いただきました。

▼まだまだありますティランジアの突然変異

▼分からない言葉はありませんでしたか?

コメント

コメントを残す