
この記事では、ティランジアの突然変異の一つである『トリコームレス』について解説します。
ティランジアの葉の表面には、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収するための『トリコーム』と言われる白い毛のような機関があります。
このトリコームが遺伝子的な要因で欠損している個体を『トリコームレス』と呼びます。
ほとんどの場合で、部分的な欠損になり葉に縦のラインが入ります。
トリコームレス部分が多い株は、その分日差しに弱かったり水分の吸収力が低く脆弱です。
美しきトリコームレス個体

トリコームレスの部分は葉が露出しているので、銀葉種でも緑色になります。
そのためトリコームレスが多く入った個体は、美しいツートンカラーを楽しめます。斑入りのような雰囲気がありますね。

ただ、緑葉種のティランジアの場合、そもそもトリコーム自体が少ないので変化は分かりにくいです。
葉の数枚にトリコームレスが入っている程度の場合は基本種と同じ管理で問題ありませんが、株の大半がトリコームレスの場合、強光には注意する必要です。
トリコームレスは遺伝子にくい

トリコームレスが写真のように子株(クローン)に受け継がれることは稀です。トリコームレスの部分が少ない個体の場合はほとんど期待できません。

トリコームレスの相場
実生で増やせず、流通量自体が少ないため価格は高めです。
ただ、子株(クローン)には受け継がれない可能性が高いので、斑入りほど高価になることはありません。
今回WEBに上がっている情報からトリコームレス個体の価格を調査してみました。
【キセログラフィカ】
- 3,100円(トリコームレス部分が少ない個体)
- 5,000円
- 6,000円
- 9,500円
- 50,000円(トリコームレス部分が多い個体)
【ストレプトフィラ】
- 5,000円
- 6,000円
【カプトメデューサエ】
- 2,600円
- 3,500円
金額はトリコームレスの入り方で大きく変わりますが、だいたい通常の2~3倍以上が相場になります。
多くトリコームが入っている場合、価格は跳ね上がります。
この3品種以外にも多種のトリコームレス個体が出回っているようです。
※2023年7月調べ
いかがでしたでしょうか?
ティランジアのトリコームレス個体はダイソーや園芸店などにも稀に紛れている事があるので、お安く手に入れたい方はチェックしてみてくださいね。
※ページ内の写真は全てよっしー( X:@yoshi8_tropical)様より提供いただきました。
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