アンデスの大型珍種【ティランジア・フアラゼンシス】Tillandsia huarazensis

↪︎ 最終更新 2025年 9月 14日

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

金属のような鈍い光沢のある幅広の葉と、薔薇の花のようなロゼットが魅力のチランジア、フアラゼンシスをご紹介します。

種名:ティランジア・フアラゼンシス
英名:Tillandsia huarazensis
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:アエロビア亜属

フアラゼンシス(ファラゼンシス/ウアラゼンシス)は、ペルー原産の高山性の岩着生種のティランジアです。

アンデス山脈の限られた標高帯(およそ2000〜3000m)にしか分布しておらず、個体数も少ないため野生下では非常に希少です。そもそもワイルド株は輸出規制のため出回ることはほぼありません。

栄養繁殖株の流通量も稀にありますが高額です。

フアラゼンシスはオーストリアの植物学者 Walter Till(ヴァルター・ティル) と、チェコの植物学者 Ladislaus Hromadnik(ラディスラウス・フロマドニク) によって、1984年に正式に学術記載されました。種小名のhuarazensisは自生地名に由来しており、意味はペルーのワラス郡 (Huaraz) + ラテン語のensis (〜に産する)となります。

フアラゼンシスの特徴

メタリック感あるトリコームが乗ったダークグリーンの葉が特徴的です。スファエロセファラセクンダの葉の質感にも似ていますね。

薔薇の花びらのように波打つ草姿にどこか上品な印象を受けます。

他のティランジアとは一線を画す雰囲気ある見た目が本当に魅力的で、マニア人気が高いのも頷けます。

20〜30cmほどまで成長する大型種で、開花サイズまで生育した株は見応えありです。

有茎種なので下葉はやや枯れ込みやすいですね。

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栽培はやや難しい

標高の高い山地に自生するためか、暑さには弱くすぐに葉焼けします。また夏の外管理は危険で、雨後の暑さで蒸れやすいため屋内管理が望ましいいかと思います。

水は欲しがるのでベラボンなどに植え込むと調子がいいそうですが、湿度が高い環境ならそのままでも問題ありません。葉が極端にカールしている場合水切れの可能性を疑った方がよさそうですね。

私の室内栽培環境は毎日水やりしてもすぐに乾燥してしまうので、ベラボンより保湿性の高い水苔を株元に巻いて流木に仕立てにしました。

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流木などに仕立てるとより魅力が増しますね。

▼仕立ての様子をインスタにアップしました。

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フアラゼンシスの相場感

価格は15,000円以上

フアラゼンシスは滅多に出回らない品種のため価格は高めです。

※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。

最後に

ワイルドさと上品さを兼ね備えたティランジアがお好みの方はぜひ探してみてくださいね。

それではこの辺で。

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