
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
今回は、世界でも最高峰と称される美しさを持つ特別な“斑入り”ティランジアをご紹介します。

種名:ティンジア・デボラ・アン
英名:Tillandsia ‘Deborah Ann’
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:ティランジア亜属
BCR登録:あり(11540)2013-06-22
特記:Tillandsia aff. capitata
【デボラ・アンとは?】

デボラ・アンは、故・ハリー・ルーサー氏がメキシコ~ガテマラで野生採取したカピタータ類似種(Tillandsia aff. capitata) の実生株から現れた斑入り個体です。
ハリー・ルーサー(Harry Luther):米国フロリダ州マリーセルビー植物園のブロメリアの新種同定を行う最先端施設【BIC(Bromeliad Identification Center)】の所長だった人物。ブロメリア界最高の頭脳と称された。
はっきりとした縞斑が非常に美しく、日本のみならず海外でも入手が困難。

最高峰の美しさを持つ斑入りティランジアとして、世界中のマニア達を魅了しています。
ちなみに、『デボラ・アン』は生産者の奥さんの名前にちなんで名付けられたそうです。
affとは…類似種/近縁種(affinityの略)
すでに発表されている品種によく似ているが、同定はされていないもの。新種の可能性も残している。
【デボラ・アン gallery】

デボラ・アンの花

デボラ・アンはカピタータ同様中央から花序が上がりピンクに色付きながら開花します。
デボラ・アンの子株
斑が乗っている部分から子株が出ると、その子株も斑入りになります。これだけしっかり斑の入った個体ならどこから子株が出てもほぼ確実に遺伝してくれます。
斑を子株に遺伝させるコツ
斑が少ない親株の場合子株に斑が遺伝子ない場合もあります。そんな時は以下の方法をお試しください。
▼詳しくはこちらで解説
【デボラ・アンの相場】

価格は75,000~150,000円と高額
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
デボラ・アンは世界的に見ても流通量が少なく、手に入れにくい品種です。最近は東南アジアなどでも栽培・増殖されていますがまだまだ希少で高額です。
ただそれに見合った鑑賞価値は十分にある至宝の品種です。
生育が遅く弱いとされる斑入りのティランジアですが、デボラ・アンは通常のカピタータ同様育てやすいので、皆様もぜひ手にしてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。

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