↪︎ 最終更新 2026年 2月 12日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
一見すると無骨な銀葉のロゼット。けれど、開花の瞬間、ティランジア・クシフィオイデス はまるで別の植物のような表情を見せる。白く大きな花と、空気に溶ける甘い香り──
「エアプランツは咲かせてこそ完成する」そう思わせてくれる一株です。

名前:ティンジア・クシフィオイデス
英名:Tillandsia xiphioides
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:アエロビア亜属
ティランジア・クシフィオイデスとは

クシフィオイデスは南米に広く分布する小型の銀葉の原種です。銀白色で、爪のように湾曲した草姿が印象的なチランジアで、葉の表面には縦方向の筋が入り、ビロード状のトリコームに覆われています。大輪で芳香のある白花を咲かせます。
クシフィオイデスには多様な変種が存在しており、黄色花のルテア、茎を伸ばす大型タイプのプロラータ、高さ30cmに達するジャイアント、紫色の大輪花を咲かせるタフィエンシスなどが知られています。

ちなみにこの写真は、より小型なドワーフフォームです。
原産地・自生環境
- 原産地:
- 南アメリカ
- 主に アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ
- 自生環境:
- 乾燥した草原や低木地帯
- 標高は低〜中程度
- 地表や岩の上に生える地生・半地生タイプ
- 気候の特徴:
- 昼夜の寒暖差が大きい
- 雨量は少なめで風通しが良い
👉 この環境が、後述する“強いトリコーム”と“耐乾性”につながっています。
特徴
葉の特徴
- 色:銀白色〜灰白色
- 形状:細長く、やや硬質
- 表面:
- 非常に発達したトリコームで覆われる
- 強い光を反射し、乾燥から身を守る

花の特徴(最大の魅力)
- 開花期:春〜初夏
- 花色:
- 乳白色〜淡いクリーム色
- 花の大きさ:
- ティランジアの中でも草体サイズに対して大型
- 香り:
- 非常に強く甘い芳香
- 特に夜〜早朝に強まる
- 花茎:短く、葉の中心から咲くため花が際立つ
✔ 見た目だけでなく「香りを楽しめる」点が、クシフィオイデス最大の個性。
※開花次第写真を追加します
名前の由来
種小名:xiphioides
- ギリシャ語由来
- xiphos(剣)
- -oides(〜のような)
- 意味:
「剣のような形をした」 - → 細長く鋭い葉の形状を表している

育て方
① 光
- 強めの明るさが必須
- 直射は真夏のみ避ける(葉焼け注意)
- 室内なら南〜東向きの窓辺が理想
- 光量不足=花が咲きにくい
✔ 銀葉種の中でもかなり“光要求量が高い”部類
② 水やり
基本方針
「たっぷり水やり、しっかり乾かす」
春〜初夏(成長期)
- 週3〜4回のミスティング
- 水切れ気味なら2〜3週間に1回軽くソーキング可
- 完全乾燥させてから次の給水
真夏
- 夕方以降に軽く霧吹き
- 蒸れ厳禁(風を必ず当てる)
秋・冬
- 空調で乾燥しやすいので週3回程度のミスト
- 低温時のソーキングは避ける
✔ 葉が薄くシワが出たら水不足サイン
✔ 常に湿っている状態はNG
③ 風通し
- 最重要ポイント
- サーキュレーター推奨
- 密閉空間は避ける
自生地は乾燥地帯+風が強い環境。
“風があって完成する品種”。
④ 温度
- 理想:15〜30℃
- 5℃以下はリスクあり
- 冬は室内管理が無難
寒さよりも「低温+湿気」が危険。
⑤ 肥料
- 月1回、規定の1/1000程度の薄い液肥
- 成長期のみ
- 与えすぎると徒長&花付き悪化
⑥ 開花させるコツ
クシフィオイデスは「花を見てこそ」の品種。
開花条件:
- ✔ 十分な光量
- ✔ しっかり乾く環境
- ✔ 過湿にしない
- ✔ 株が充実するまで我慢(2〜3年)
クシフィオイデスは「乾かし気味に、強い光と風で締めて育てる」ことで本来の姿になる品種。
成長はやや遅く開花までは時間がかかりますが、大きく育った株ほど、花も大きく香りも強いので根気強く育てていきましょう。
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相場

価格は4,000円〜
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
流通は少なめでやや高額。白いお花を見たい方はぜひ探してみてくださいね。
それではこの辺で。

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ティランジアの専門用語、全部まとめました。

