【ガルドネリ】と【チャペウエンシス】の違いまとめ

↪︎ 最終更新 2025年 10月 19日

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan（わんちゃん）】です。

この記事ではガルドネリとその近縁のチャペウエンシスの違いをまとめてみました。

ガルドネリとチャペウエンシス、ぱっと見では見分けが付き難いこの2品種ですが、実はいろんな所に違いがあります。

まずは写真を確認していきましょう。

▼ガルドネリの写真

▼チャペウエンシスの写真

どことなく違いはありますが、近縁なだけあって似ていますね。

名前の由来と記載年

• ガルドネリ / gardneri…イギリス人植物収集家 George Gardner（ジョージ・ガードナー）にちなみます。
  1842年に種として学術記載された歴史ある品種。

• チャペウエンシス / chapeuensis とは…「Morro do Chapéu（モホ·ド·シャペウ）」という、ブラジル・バイーア州にある地名に由来しています。 そして接尾辞の -ensis は「…に由来する」「…の出身の」といった意味を持つラテン語。
  1986年に種として学術記載された比較的新しい品種。

🌿 分布・サイズ

• ガルドネリ：コロンビアからブラジル、トリニダード・トバゴなどに広く分布。
  10〜30 cm程度。
• チャペウエンシス：ブラジル中部・バイーア州モッホ・ド・シャペウに分布。
  15〜45cm程度とやや大型。

🍃 葉の特徴

• ガルドネリ：幅広で和紙のように薄く柔らかい葉が特徴。柔軟に下垂しがち。
• チャペウエンシス：葉はやや細長く、硬め。トリコームは多めで白銀色。葉はより厚く直立傾向。

どちらもトリコームがしっかり乗った銀色の葉を放射状にら展開し、古い葉は下に巻き込んでいくように生育します。

※大株のカルドネリや変種のルピコラは葉が厚くなる場合があります。

🌸 開花姿

• ガルドネリ：ガルドネリは分岐しない穂状の花序で、ピンクの花苞にローズピンク色の花を咲かせます。花茎は柔軟でやや垂れる傾向。
• チャペウエンシス：花茎を枝分かれさせながら展開し、ピンク花苞から濃いピンクの美しい花を咲かせる。花茎は直立性。

一番確実に見分けられるのが開花姿と言われています。

※チャペウエンシスの開花画像は追って追加します

ガルドネリの中にも花序が分岐する個体がおり、全くの別種に見えるケースがあります。広域に分布する種であるため、ガルドネリと言われるものの中にも厳密には数種いるのかもしれません。

💧 育てやすさ

• ガルドネリ：非常に蒸れやすく栽培が難しい。
• チャペウエンシス：栽培は比較的容易。

いずれも明るい間接光と程よい風通しが重要です。

✅ 入手のしやすさ

• ガルドネリ：100均でも手に入る場合がある。通常は2,000円程度で売られている。
  変種のルピコラは高額。
• チャペウエンシス：最低でも10,000円以上する希少種。
  変種のチュリフォルミスはさらに高額。

ちなみに、ガルドネリの変種ルピコラがこちら

チャペウエンシスの変種チュリフォルミスがこちら

どちらも非常に人気の高い品種です。

最後に

ガルドネリもチャペウエンシス、どちらも優雅な草姿と可愛いお花が魅力の美種です。マニアの方はぜひどちらも育てて比べてみてくださいね。それでは今回はこの辺で。

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