こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
NHK趣味の園芸で話題となったエアプランツ巨大化計画。
「株の根本を水につけっぱなしにする事」と、「動物性完熟堆肥を葉の根元に少量与える事」で巨大化させる育成方ですが、実際の所効果はどの程度なの?と思う方もおられるかと思います。
そこで今回は…
- 巨大化計画を行う場合と、そうでない場合とで…一体どの程度成長スピードに差が出るのか?
- 一般家庭の環境で本当に巨大化するのか?
そんな疑問を解決すべく、2株のエアプランツを用い【A/Bテスト形式】で比較検証を行ってみました。
結論:成長が20%ほど早まりました。
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▼巨大化計画の詳しいやり方はこちら▼
【検証方法】
今回検証に使用するのはチランジア・フレクスオーサ・ヴィヴィパラ(Tillandsia flexuosa var. vivipara)2株。
以下の条件下で育成を行い、成長速度の違いを比べます。
- A株:通常の水やりと週1の液肥
- B株:通常の水やりと週1の液肥 + 水につけっぱなし&動物性完熟堆肥
同じ親株から株分けした子株で、サイズどちらも幅約30cm。遺伝子的にも個体差は少ないはずなので検証にはもってこいです。
さらに、ヴィヴィパラ種ということもあり、大きな変化が期待できるのではないでしょうか。
【観察記録】
2021年4月1日(巨大化計画スタート)
左がA(通常株)、右がB(強大化株)です。スタート時のサイズは2株ともには幅約30cmとなります。
どちらも毎日たっぷり水やりしている影響で、葉の根本に24時間水が溜まっている状況です。
2021年5月4日
1ヶ月が経過。右のB株(巨大化株)の方がやや成長が早い印象。
どちらも上方向に伸び、更に葉がつきそうです。
2021年5月21日
1ヶ月半が経過。花茎が伸びてまいりました。
高さはA株23cm、B株30cmとなり少しばかり差が出ています。
2021年6月19日
2ヶ月半が経過。
高さ:A株60cm B株70cm
となりました。どちらが先に子株を出すでしょうか。
スタジオに入りきらず写真のクオリティ残念な事に…。
2021年7月25日(検証終了)
3ヶ月半が経過。
高さ:A株100cm B株117cm
子株:A株 3個 B株 7個
となりました。親株のサイズにも若干の差が生じています。
残念ながらA株の先端が強風で折れてしまったため、検証はこれで終了となります。
【生育環境】
- 場所:屋外(ベランダ)
- 風:良好
- 光:午前7〜11時まで直射(5月現在) ※11時以降は日陰
- 水やり:毎日たっぷり
- 肥料:週に1度液肥(ハイポネックス) + 2ヶ月に1度 動物性完熟堆肥
我が家のベランダは風通しこそいいのですが、日当たりは正直微妙です…
直射による葉焼けが怖いので6月からは30%程度遮光しました。
【結論】
水につけたまま育成すると成長が早まる
フレクスオーサ ヴィヴィパラにおいては、成長スピード・子株をつける速さ共に巨大化株に軍配が上がりました。
数値だけ見ると10〜20%程度のプラスに留まった感じですね。もう少し顕著な差を期待していましたが、品種によるところも大きそうです。
皆様もムレに気をつけ検証してみてはいかがでしょうか。
それでは、この辺で。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。
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▼巨大化計画の内容はこちらの号で特集されています。
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