↪︎ 最終更新 2025年 6月 8日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
今回のテーマは、ティランジア(エアープランツ)を美しく仕上げるために必要な“スペーシング”についてです。
“スペーシング” あまり馴染みのない言葉ですが、実は植物の育成においてとても大切な要素なんです。
スペーシングとは?
株全体に陽があたるように植物同士の間隔を調整する事を言います。また風通しを良くして、病気を防ぐ効果もあります。
スペーシングが美株への第一歩
ティランジアを美しく仕上げるには、徒長させない十分な光量や、大きく生育させるための肥料に目が行きがちですが、実はスペーシングも外せないポイントです。
スペーシングでのびのび成長させる

ティランジアは葉っぱが展開する時に他の株にぶつかると、本来の草姿に成長できず、アンバランスな形になってしまいます。
特に噴水型のティランジアを綺麗に育てたい人は密着させ過ぎないように注意しましょう。
適度な距離感が生育を刺激する

ポツンと離してやれば美しく生育できますが、さらに大きくしたいなら、近くに他の植物を置くという方法も。近くに植物があると競うように生育が良くなると言うのは良く聞く話ですよね。
葉が触れ合う程度の距離で管理しながら、大きくなったら適宜スペーシングし直してあげましょう。
触りすぎはNG

植物はストレスを与え過ぎると大きく成長しない場合があります。これは、接触形態形成によるものだと言われています。
「接触形態形成」とは、接触の刺激によって植物の見た目が変わってしまう現状を指します。樹木が風や接触によって枝の伸長が抑制され、全体的に小形化したり、枝同士が接触しないように隙間ができる現象などが知られています。
ティランジアの場合、根元から出た子株が親株の葉をかき分けるように縦に伸びながら生育するのがこれにあたります。
可愛いからと言って毎日のように撫で回すと、早咲きしてしまう原因になるので、愛でるのはほどほどにしましょう。
葉が垂れるタイプはぽん置きしない

余談にはなりますが、キセログラフィカやストレプトフィラなど葉が垂れるタイプのティランジアを美しく育てたい場合は、ぽん置きにせずスタンドで浮かせるか、吊るのがおすすめです。

(もちろんこれは好みの問題なのでぽん置きがダメだと言う訳ではありません。)
スペーシングで光を満遍なく当てる

周りの株と葉が重なり合っていては、光が十分に当たらず光合成が十分に行えません。
特にLEDでの管理の場合、太陽光と違って光源が動かないため影の部分がずっと影のままになってしまいます。
意識して満遍なく光が当たるように配置してあげましょう。
スペーシングで空気の流れを作る

植物を密に並べると、どうしても風通しが悪くなってしまいます。
ティランジアの場合鉢が要らないため狭い空間に詰め込む事ができますが、空気の循環が悪くなり蒸れやすくなってしまうので注意が必要。
風の通り道を意識しつつ、湿度が苦手なガルドネリなどの品種は乾きやすい場所に配置してあげましょう。
乾燥を防ぐ事も

密にスペーシングすれば、湿度を保ちやすくなります。
空調などで水やりしてもあっという間に乾いてしまうような環境では、乾燥に弱い品種には風が当たりにくくなるよう配置するのがいいでしょう。
また、子株が小さいうちに外れてしまった場合には、親株の葉の間に子株を入れて生育させれば、程よい湿度で養生する事ができます。
ウスネオイデスを下に敷き湿度を保って生育させる方法も乾燥対策には有効です。
終わりに
生育株が増えてくると、分かっていてもなかなか思い通りには行きませんが…ティランジアを綺麗に作り込みたい人は意識してみてね。
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ティランジアの専門用語、全部まとめました。

軌道に乗ると、すさまじく成長してすぐに根っこが出てくる。
コメントありがとうございます!
如何に環境を作ってあげられるかが大事ですよね!