こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
エアプランツ(エアープランツ)の枯れる原因として非常に多い蒸れによる内部の腐れ。
この記事ではエアプランツにおける“蒸れ”とは何なのか、原因と対策を詳しく解説したいと思います。
蒸れ・根腐れは水分過多で起こる
エアプランツは株内の水分の循環がうまく行かないと、内部から腐って枯れてしまいます。これを“蒸れ”と呼びます。
写真のように株の成長点を引っ張った時に、内部の腐食で芯から抜ける事を愛好家たちは「芯抜け・すっぽ抜け」と呼び恐れています。
ここまで来た段階では手遅れで、親株が助かる見込みはありません。
▼こちらがまだ元気だった時の写真です
この株(ストレプトフィラ)の場合、子株が無事だったので、腐った親株を取り外し生かしてあげる事ができました。
水のやり過ぎが根本原因ではない
単純に水やり回数を減らせばいいのかと言うと、そうでもありません。
大切なのは光と風
エアプランツは暗い環境だと株の活性が落ち水を葉から水分を蒸散する量が減ります。
また、風がないと葉の表面に動かない空気の層が出来てしまい、植物が呼吸できない状態になり水分の蒸散自体が妨げられてしまいます。
こんな状態で水を与え過ぎてしまうと、エアプランツは内部から腐って簡単に枯れてしまうでしょう。
簡単に言うと、“生育環境”と“水やり回数”が合っていないという事になります。
開花済みの親株は特に気をつける
それではなぜ今回は子株は元気なのに親株だけが腐ってしまったのでしょうか…?
その原因の一つは親株の老化です。開花済みの年老いた親株は活性が開花前より格段に落ちるので注意が必要。以前までと同じ水やりだと親株だけが突然腐ることがあります。
子株に水をたっぷりあげたい方は、親株の状態によっては株分して生育するのも一つの手です。
環境に合わせた適切な水やり回数
室内での生育環境別の水やり回数の目安を作ってみました。
先述したようにエアプランツの蒸れの原因は水のやり過ぎではなく、日照不足による活性の低下と、風通しの悪さなので、エアプランツの水やり回数の上限は環境に大きく依存します。逆に言うとこの2点をクリアできればほとんどの品種で毎日水やりしても問題ありません。
間違っても窓のない真っ暗なトイレや、空気の動かない密閉容器に飾るような事はしないでくださいね。
もちろん活性の落ちる冬はお部屋が寒ければ水やりを減らす必要があります。
さらに突き詰めると品種や湿度なども考えなくてはいけませんが、まずはこのグラフを参考にしながら育てれば格段に失敗を減らせると思います。
ぜひご活用ください。それでは今回はこの辺で。
▼基本的な育て方はこちらの記事で詳しく解説
そもそも「なぜ枯れてしまったかわからないよ」という方はこちらの記事もチェック!
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