
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
エアプランツ(エアープランツ)/ティランジアは「害虫が付かない植物」なんてことを耳にする事がありますがエアプランツにも虫は付きます。
そして放置するとだんだん元気がなくなり、子株の量が減ってしまったり、花がうまく咲かず蕾のまま枯れてしまったり…最悪ですね。という事でこの記事ではエアプランツに付く害虫と駆除方法を解説していきます。
ティランジアに付く害虫は主に「ハダニ」と「カイガラムシ」です。
まずはそれぞれの症状から見ていきましょう。
● ハダニの症状
黄色い斑点が出る

ハダニに体液を吸われるとこのような跡が残ります。
水に濡らしたときに黄色い点々が見られたらハダニを疑いましょう。
白っぽくざらざらした質感になる
こちらはハダニのダメージを受けた葉の裏面の写真です。重度になってくるとトリコームが潰れたようなざらざらとした質感になり、色も黄色〜白っぽく変色し葉の張りがなくなります。
水で洗い流されにくい葉の裏面や根本にコロニーを形成することが多いで、調子が悪い場合は近くで観察してみましょう。
蜘蛛の巣のようなものが付いてる

ハダニが繁殖すると、葉に蜘蛛の巣のような糸を展開し周りの株に蔓延していきます。霧吹きで水をかけると張った糸がよく見えるようになります。
初期は柔らかな新しい根っこ部分にハダニが集まる場合が多いので、こちらも水やりの際には要チェックです。
ちなみにハダニは肉眼でも頑張れば見えます。

葉の表面にこのような黄色い点が動いていたら、それはほぼ100%ハダニです。
また、『赤ダニ』と呼ばれる真っ赤なタイプのハダニもいます。
赤黒くてツルッとしたタイプの動きの速いダニは『ササラダニ』です。枯れ葉などを食べる分解者で害は無いとされています。(虫がつくこと自体が嫌なので駆除します。)
● カイガラムシの症状

斑点状に黄色く変色していたり枯れていたら、カイガラムシが葉の養分を吸っているかもしれません。
近くで見ると肉眼でもはっきり見えるサイズの茶色い点が葉にこべり付いているのが分かります。

● 殺虫剤入りハイポで撲滅
基本的にこれらの害虫は水が苦手と言われています。しかし、一度大繁殖してしまったハダニやカイガラムシは葉水だけでは予防はできても死滅させる事はできません。
そこで役立つのが殺虫剤入りのハイポネックスです。

薬剤+ソーキングの合わせ技
この殺虫剤入りハイポは通常通り希釈して使うのですが、霧吹きだけだとどうしても株全体に薬剤が行き渡りません。しっかりと薬剤が行き渡るように水に薬剤を混ぜソーキングしていきます。
施肥も一緒にできるのがいいですね。

まずは容器や洗面台に水を張り、既定倍率で希釈します。

葉の間まで薬剤が行き渡るようしっかり漬け込みます。この時害虫も物理的に洗い流せます。
ハダニは周りの株にも広がりやすいので、怪しい子達もまとめてドボンしていきます。

そのまま1時間程度ソーキングします。水やりが十分であればソーキングは本来必要ないので、あまり長時間にならないように気を付けて下さい。
これを害虫がいなくなるまで週1回程度の頻度で繰り返します。うちのティランジア達は3回ほどで害虫とおさらばできました。(薬剤のボトルには使用上限は5回と記載されています)
私の持っている株の中からは体調を崩す株は出ませんでしたので、安心して使えるかと思います。
※成熟したカイガラムシはベタっと張り付き薬剤が効きにくいので、残った場合は地道にピンセットや爪で一つずつ剥がしてあげましょう。
株数が少ない方は殺虫剤も
株数が少ない場合やソーキングが難しい場合、即効性が欲しい方には殺虫剤という手もあります。

他を使ったわけではないので比較はできませんが、2〜3度の使用しても全く痛みなどは起きませんでした。
真夏の外管理時など、株がバテてる時期は施肥は良くないのでこちらの方がいいかもしれません。
どちらの場合も、駆除後は薬剤をしっかりと洗い流してあげてくださいね。
● 普段からできる虫対策
春から秋はどうしても虫が湧きやすくなる季節。特に外管理だと何処からともなく飛んできて気づいたら大繁殖…なんてことも。そこで普段気をつけるべきポイントをまとめました。
葉裏までしっかりミスティング

ハダニは水に弱いので数が少ないうちは簡単に洗い流すことが出来ます。毎回しっかり葉裏までみスティングできていれば爆発的に増えることはありません。シャワーなどで洗い流すのも効果的です。
水に漬ける

一株ずつ丁寧にミスティングするのが面倒という方は、春〜秋の虫の沸く時期の水やりを、水に潜らせるディッピングや、水に長時間浸け込むソーキングに変えるのも有効です。
最後に
エアプランツは他の植物と比べると虫が付きにくい植物ではありますが、全く付かないということはありません。どんなに管理を気をつけていても、購入した株に付いていることもあります。新しくお迎えそた株は特にこまめに観察して、お家で害虫が蔓延してしまうのを防いでいきたいですね。
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