銀白色の葉が美しいティランジア・ミマ・チレテンシス|特徴と育て方【Tillandsia mima var. chiletensis】

↪︎ 最終更新 2026年 10月 11日

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

この記事では色白の中型種ティランジア・ミマ・チレテンシスの原産地や特徴、名前の由来、育て方について紹介します。

名前:ティランジア・ミマ・チレテンシス
英名:Tillandsia mima var. chiletensis
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属

ティランジア・ミマ・チレテンシスとは?

ティランジア・ミマ・チレテンシス(Tillandsia mima var. chiletensis)は、ペルー北部を原産とするティランジアです。

銀白色のトリコームに覆われた葉を密に広げます。

原産地・自生地

チレテンシスの原産地は、南米のペルー北部です。

1977年、植物学者ヴェルナー・ラウーによって記載されました。原記載によると、1976年の調査でカハマルカ県のチレテ付近にある、標高約800mのリオ・ヘケテペケ川流域で発見されています。

自生地は、低木がまばらに生える乾燥した岩場の斜面です。

ティランジアというと、樹木の枝などに着生している姿を想像する方も多いと思います。しかし、チレテンシスは岩場や地面に生育する個体も確認されており、ティランジアの生育形態の多様性を知るうえでも興味深い種類です。

名前の由来

変種名の「chiletensis」は、ペルー北部の町チレテ(Chilete)に由来します。

ラウーがチレテ付近で発見したことから、この地名にちなんで名付けられました。

種小名の「mima」の由来について、明確な説明は確認できていません。植物名の語源資料では、ラテン語の「mimus(道化師・俳優・模倣する者)」に関連する説が見られます。ただし、命名者がどのような意図で名付けたのかは不明です。

ミマ・チレテンシスの特徴

銀白色の葉

チレテンシスの特徴は、銀白色に見える硬質の葉です。

葉の表面にはトリコームと呼ばれる鱗片状の毛が密に分布し、株全体が銀灰色に見えます。

葉は細長く、先端に向かって徐々に細くなる形状をしています。葉を放射状に広げ、まとまりのあるロゼットを形成します。

コンパクトな株姿

チレテンシスは、比較的小型のティランジアです。

ただし、実際の大きさは栽培環境や個体によって異なるため、サイズだけで種類を判断することはできません。

花序と子株

花序は分枝し、枝の基部などから子株を形成する性質が報告されています。

立ち上がった花序から小さな花を咲かせます。

ミマ・ミマとの違い

Tillandsia mima には、基本変種のミマ・ミマ(var. mima)と、チレテンシス(var. chiletensis)があります。

チランジア・ミマ

こちらがミマ・ミマです。一目でその違いがわかりますね。

キューのPOWOによると、基本変種のミマはコロンビアからエクアドルに分布する一方、チレテンシスはペルー北部を原産としています。

チレテンシスは基本変種より小型で、銀白色のトリコームに覆われた葉が特徴です。

一方、基本変種のミマはより超大型に成長し、肉厚で葉のトリコームが目立ちにくくなる場合があります。

ミマ・ミマはより希少で、価格も1万円以上します。

▼ミマ・ミマについて詳しくはこちら

名前の由来

変種名の「chiletensis」は、ペルー北部の町チレテ(Chilete)に由来します。

ラウーがチレテ付近で発見したことから、この地名にちなんで名付けられました。

なお、種小名の「mima」については、今回確認できた資料から命名の由来を特定できなかったため、意味を断定することは避けています。

チレテンシスの育て方

日当たり

明るく、風通しのよい場所で管理します。

銀白色の葉を持つ種類ですが、強い直射日光に長時間当てればよいわけではありません。特に夏は、葉焼けを防ぐために光の強さを調整しましょう。

水やり

株全体をしっかり濡らし、その後は適度な時間で乾くように管理します。

水やりの頻度は、気温や湿度、風通しによって変わります。決まった日数で機械的に水を与えるのではなく、株の状態や乾燥具合を確認しながら調整しましょう。

水切れしやすいので、このような縦皺が入ったら要注意です。

風通し

水やり後に株が長時間濡れたままにならないよう、風通しを確保します。

特に湿度が高い時期は、株の内部に水分が残らないよう注意が必要です。

温度管理

日本の夏は高温多湿になりやすく、冬は地域によって冷え込みが厳しくなります。

夏は風通しを確保し、強い日差しによる温度上昇を避けます。冬は低温に注意し、気温が低いときには水やりのタイミングや乾燥までの時間を調整しましょう。

分類についての補足

チレテンシスは、キューのPOWOでは Tillandsia mima の変種として扱われています。

一方、Tillandsia chiletensis Rauhという独立した種名も、同じデータベースに掲載されています。

そのため、資料によって分類上の扱いが異なる場合があります。また、海外の専門資料では、ミマやチレテンシス、Tillandsia marnier-lapostollei との関係についても議論が紹介されています。

植物の分類は、研究や採用する分類体系によって扱いが変わる場合があります。この記事では、キューのPOWOに掲載されている Tillandsia mima var. chiletensis という学名を基本に紹介しました。

▼育て方の教科書・図鑑はこちら

ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。

▼僕が制作に関わったこちらの書籍もおすすめです

環境別の水やり頻度や、希少品種の図鑑や交配や無菌播種についても載っています。

※2026/8/31発売

▼その他のおすすめ書籍はこちらの記事で紹介

相場

価格は2,000円〜

※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。

価格は比較的安価ですが流通量は多くない品種です。

最後に

ティランジア・ミマ・チレテンシスは、ペルー北部を原産とする、銀白色の葉が美しいティランジアです。

基本変種のミマ・ミマと比較すると、植物体が小型で、葉のトリコームが密に発達していることなどが特徴として挙げられます。

また、花序や花の形態にも違いがあり、外見だけでなく分類の面でも興味深い種類です。

明るさや風通し、水やり後の乾燥に気を配りながら、チレテンシスならではの銀白色の葉と個性的な株姿を楽しんでみてください。

▼いろんな飾り方まとめました

▼エアプランツの基本的な育て方はこちら

▼分からない言葉はありませんでしたか?

コメントを残す