↪︎ 最終更新 2026年 10月 25日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
ティランジア・アメイジンググレイス(アメージンググレイス)は、壺型に膨らむ株元と細長い葉、そして開花時に見られる鮮やかな花序が魅力の園芸交配種です。
ブルボーサを思わせる独特なフォルムに加え、ピンク系の花序や綴化個体など、さまざまな姿を楽しめます。
この記事では、アメイジンググレイスの交配親や特徴、名前の由来、育て方のポイントについて詳しく解説します。

名前:ティランジア・アメイジンググレイス
英名:Tillandsia ‘Amazing Grace’
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属
BCR登録:なし
ティランジア・アメイジンググレイスとは?

アメイジンググレイスは、Mark Dimmittによるティランジア・ブルボーサとティランジア・ロゼオスカパの交配種で、ほとんど出回らないレア品種です。
綴化個体も出回ることがあります。
私が生育する株は元々綴化個体として手に入れたものですが、分頭して通常の状態に戻りました。

この写真は2021年の入手時のものです。
ティランジア・ブルボーサ(Tillandsia bulbosa)

ブルボーサは、株元が球根のように膨らみ、細長い葉がうねるように伸びる個性的なティランジアです。
壺型の株元と独特な葉姿が特徴で、ほかのティランジアとは異なる存在感があります。
アメイジンググレイスにも、ブルボーサを思わせる膨らんだ株元が見られます。株元の形や葉の曲がり方には個体差があり、育てる株によって異なる表情を楽しめるのも魅力です。
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ティランジア・ロゼオスカパ(Tillandsia roseoscapa)

ロゼオスカパは、アメイジンググレイスのもう一方の交配親で、個人的にも大好きな原種です。
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アメイジンググレイスは、ブルボーサに似た株元のフォルムと、ピンク系の花序を組み合わせた姿が特徴とされています。
アメイジンググレイスの特徴
壺型の株元と細長い葉

アメイジンググレイスの大きな魅力は、膨らんだ株元と、そこから伸びる細長い葉の組み合わせです。
ブルボーサを思わせる独特なフォルムは、開花していない時期でも十分に観賞価値があります。

葉の曲がり方や株元の膨らみ方によって印象が変わるため、同じ品種でも株ごとの違いを楽しめます。

ブルボーサのように縁の赤みも見られます。
ピンク色の花序
開花時には、ピンクからサーモンピンク系の苞を持つ花序を伸ばし、淡い紫色の花を咲かせるとされています。
普段は独特な株姿を楽しみ、開花時には花序の色彩を楽しめる点も、アメイジンググレイスの魅力です。
ただし、花色や花序の形状には個体差が生じることがあります。
※開花次第写真を追加します
綴化した個体も存在する

アメイジンググレイスには、綴化(てっか)した個体も流通しています。
綴化とは、通常は点状に伸びる成長点が帯状になるなど、植物の成長の仕方が変化する現象です。その結果、葉や成長点が通常とは異なる形で連なり、独特な姿になります。
通常のアメイジンググレイスとは違った造形を楽しめるため、コレクターからも注目されています。
ただし、綴化の特徴が子株に必ず引き継がれるわけではありません。株分け後に通常の成長に戻る場合もあるため、個体ごとの変化を観察する楽しみがあります。
アメイジンググレイスの名前の由来
「Amazing Grace」は、英語で「驚くべき恵み」「素晴らしい恩寵」といった意味を持つ言葉です。
特に有名なのが、18世紀に成立したキリスト教賛美歌『Amazing Grace(アメイジング・グレイス)』です。日本でも広く知られており、映画やテレビ、式典などで耳にする機会があります。
ただし、ティランジアのアメイジンググレイスが、この賛美歌にちなんで命名されたのかどうかは、今回確認できた資料からは特定できませんでした。
そのため、名前の意味は説明できますが、命名の経緯については断定できません。
なお、Amazing Grace という名前は、ネオレゲリアの園芸品種にも使われています。こちらは別の植物であり、ティランジアのアメイジンググレイスとは異なります。
アメイジンググレイスの育て方

5年育ててみて感じたのは、非常に乾きやすく葉が閉じてしまうこと。
ブルボーサが交配親なだけあって水は欲しがります。株内に十分な水分がないと成長は遅くなります。
置き場所と日当たり
明るい日陰から、柔らかな光が当たる場所が適しています。
強い直射日光が長時間当たると、葉焼けや乾燥によるダメージが生じることがあります。特に夏場は、レースカーテン越しの光や、遮光された風通しのよい場所で管理すると安心です。
一方で、暗すぎる場所では生育が鈍ることもあります。明るさと風通しを両立できる場所を選びましょう。
- 春・秋:明るい日陰を中心に管理する
- 夏:強い直射日光を避け、温度上昇を抑える
- 冬:室内の明るい場所などで、寒さと蒸れを防ぐ
水やりの頻度
アメイジンググレイスは、極端に乾燥させ続けるよりも、適切に水分を補給しながら育てることが大切です。。
水やりは霧吹きだけでなく、株全体を水にくぐらせる方法もあります。
ただし、壺型の株元には水が残りやすいため、給水後は株を逆さにするなどして、内部にたまった水を十分に切りましょう。
特に気温が高く風が弱い環境や、気温が低く乾燥に時間がかかる環境では、株元の蒸れや腐敗に注意が必要です。
風通し
アメイジンググレイスの栽培では、風通しも重要です。
株元が膨らんだ形状は魅力的ですが、構造上、水分が残ると乾燥しにくい場合があります。
水やりの後は空気が動く場所に置き、株の内側まで乾燥できる環境を整えましょう。
ただし、強風を長時間当て続ける必要はありません。自然な空気の流れがある場所や、弱い送風を利用できる環境が適しています。
温度管理
年間を通して、極端な高温と低温を避けるようにします。
夏は直射日光による株温度の上昇に注意し、冬は冷え込みが強い窓際や屋外での管理を避けると安心です。
低温時は水やり後の乾燥にも時間がかかりやすくなります。季節に応じて水やりのタイミングを調整しましょう。
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
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相場

価格は2,0000円〜
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
国内の販売価格を調べると、一般的な株では7,000〜15,000円前後、大型株やコレクター向けの個体では2万円を超える価格で販売されている例もあります。
また、通常の株とは異なる成長を見せる綴化個体も流通しており、形状や大きさによって価格が変わります。
購入する際は、価格だけでなく、株の大きさや形状、健康状態なども比較しながら選ぶとよいでしょう。
最後に
異色の交配種アメイジンググレイス。珍奇種好きな方には是非コレクションに加えて欲しい一株です。
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