↪︎ 最終更新 2026年 6月 13日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
ティランジアには、開花して初めてその価値が分かる品種があります。
Tillandsia nana(ティランジア・ナナ)は、ペルーからボリビアのアンデス高地に自生する小型のエアプランツです。銀葉の美しい姿と可憐な開花姿から高い人気を誇ります。
本記事では、原産地や名前の由来、特徴、自生環境、栽培のポイントをわかりやすくまとめました。

名前:ティランジア・ナナ
英名:Tillandsia nana
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:アノプロフィツム亜属
ティランジア・ナナとは?

本種はペルーからボリビアにかけて分布し、湿潤な熱帯山岳環境で樹木や岩に着生して生育します。
約2,900~3,500mの高地環境に適応した典型的なアンデス系ティランジアの一種です。
Tillandsia calocephala(ティランジア・カロセファラ)は本種のシノニム(同種異名)とされています。
名前の由来

種小名の「nana」はラテン語の “nanus(小人・矮小)” に由来し、
「小さい」「矮性の」という意味を持っています。可愛らしい語感通りの名前ですよね。
実際に本種は開花サイズでも10cm前後と小型で、ティランジアの中でもコンパクトな部類です。
自生地の環境
アンデス高地に生きる小型種
ナナはペルー南部からボリビアにかけてのアンデス山脈周辺に分布します。標高3,000m前後という高地では、
- 日中は強い紫外線
- 夜間はかなり低温
- 空気が薄い
- 風が強い
- 雨は少ないが霧が発生しやすい
という特殊な環境になります。
そのため葉には多くのトリコームが発達し、空気中の水分を効率よく吸収できるようになっています。
ナナの特徴

1. 小型ながら存在感のある草姿
ナナは有茎種(茎が伸びるタイプ)のティランジアです。
葉を展開しながら少しずつ茎を伸ばし、時間の経過とともに独特の立体感を持つ株になります。
葉の特徴
- シルバーグレーの葉
- 柔らかめの質感
- らせん状に葉が展開
- 光沢感がある
小型種でありながら非常に上品な雰囲気を持ち、観賞価値の高い種として知られています。
葉はやや薄く軟質なので、うっかり落としてしまっても葉折れはしにくい印象です。

2. 可愛らしいピンク色の花
本種の最大の魅力はなんと言っても花にあります。
開花時には成長点付近から短い花序を伸ばし、
- ピンク色~赤みを帯びた花苞
- ピンク~紫系の花
を咲かせます。
株が小さいため、花が咲いたときの色彩のコントラストが非常に印象的です。
3. クランプ化しやすい
開花後は子株を吹きやすく、群生(クランプ)になっていきます。
小型種なのでスペースを取らず、美しい群生株を作れる点も人気の理由です。
ナナの育て方・生育のポイント
光
高山性ティランジアらしく、
- 明るい場所
- 強い風通し
を好みます。
ただし日本の真夏の直射日光は強すぎるため、年間を通じて「明るい半日陰」程度が理想です。
水やり
春・秋
週2~3回程度のミスティングが目安です。
夏
高温が苦手なため、夜間のミスティングを中心に行います。
冬
乾燥気味に管理しつつ、完全には乾かさないようにします。
風通し
ナナ栽培で最も重要なのが風です。
自生地は常に風が流れる高地環境のため、
- サーキュレーター
- 屋外管理
- 温室の換気
などで空気を動かすと状態が安定します。
夏越し
最大の難所
多くの栽培家が苦戦するのが夏です。
高山性種であるため、
- 高温
- 蒸れ
- 無風状態
に弱い傾向があります。
特に30℃を超える環境が長期間続く地域では、
- 風を強める
- 遮光する
- 夜温を下げる
ことが重要です。室内管理が無難でしょう。
着生について
ナナはしっかりと根を出す種類として知られています。
そのため、
- コルク
- 流木
- ヘゴ板
などに着生させると非常によく育ちます。
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ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
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ナナの魅力まとめ

ナナは派手な大型種ではありません。
しかし、
- 美しい銀葉
- 小型でまとまりやすい草姿
- 可愛らしいピンク花
- クランプ化する楽しみ
を兼ね備えた、愛好家人気の高いティランジアです。
特に「小型で美しい銀葉種が好き」という栽培家には、ぜひ育ててほしい原種です。
相場
価格は2,500円〜
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
お値段もそこまで張らないので、小型の有茎種がお好きな方はぜひチャレンジしてみてください。
それではこの辺で。
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ティランジアの専門用語、全部まとめました。

