↪︎ 最終更新 2026年 2月 12日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
端正で、無駄のないかたち。
Tillandsia stricta var. piniformisは、自然がつくり上げた立体造形のようなティランジアです。
ストリクタという種の中で生まれたこの変種は、どのような環境で育ち、どんな特徴を持つのでしょうか。

名前:ティランジア・ストリクタ・ピニフォルミス
英名:Tillandsia stricta var. piniformis
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:アノプロフィツム亜属
ティランジア・ストリクタ・ピニフォルミスとは?

Tillandsia stricta var. piniformis は、Tillandsia stricta の 変種 とされる種です。標準的なチランジア・ストリクタよりも特徴的な形態を持つ、比較的珍しいタイプです。
「以前はカルミネアとして出回っていたことがある」
Tillandsia stricta var. piniformis は、学術的には Tillandsia stricta の亜種(または変種)であり、別種の Tillandsia carminea とは別の植物です。 しかし、ピニフォルミスの特徴的な姿から、一部の流通市場ではカルミネアとしてラベル付けされていた例もあるとされています。これは 学術的な正式名称と市場流通名の混用が原因 で、分類学的には明確に区別されています。
原産地
- 主に ブラジル(特にバイーア州など) の季節的乾燥地域に自生しているとされています。
- 自生地では 樹木や岩の表面(着生・岩着生) に根を張り、乾燥気味の環境に適応しています。
主な特徴

形態・葉
- 株のサイズは小型〜中型で、葉は細長く密に生える ロゼット状になる
- 葉は トリコーム(毛状の鱗片)が密集しており、銀白〜灰色に見える
標準的な Tillandsia stricta と比べると、葉が硬質でやや肉厚、ロゼット形状が 松ぼっくりのような密な印象 を受ける点が特に際立ちます。

花
開花は基本的に T. stricta と同様で、鮮やかな bracts(花包)に囲まれた 紫やピンク系の花 を咲かせます。
花自体は短期間で散る種類が多いですが、苞(花包)は長く美しい色を保つことが多いです。
名前の由来
種小名:stricta
- 「stricta」は ラテン語で「直立した」「硬くまっすぐな」 を意味し、葉や株姿の堅さ・立ち上がりを表す語です。
変種名:piniformis
- 「piniformis」は ラテン語で「松(pine)の形状のような」 を意味します。これは 葉が密に集まる様子が松ぼっくり(pine cone)に似ている とされたことによる命名で、見た目の形状を表現したものです。
栽培ガイド
- 乾燥に比較的強い品種とされ、水やりは乾燥気味〜環境に応じて調整するのが一般的。
- 標高のやや高い 岩場や崖などの乾燥した環境 に適応しているため、湿度が高すぎる環境では葉の形が崩れることもあります。
☀️ 光
- 明るい日陰〜柔らかい直射日光
- 標準のストリクタよりやや乾燥地適応型のため、しっかり光に当てた方が締まった株姿になる
- 真夏の直射日光は葉焼けの原因になるため遮光(30〜50%)
▶ ポイント
光量不足になると「松ぼっくり感」が弱くなり、葉が間延びしやすい。
💧 水やり
基本
- 春〜秋:週2〜3回のミスティング(環境次第)
- 真夏:風通しが確保できるなら回数を増やしてOK
- 冬:週1回程度(室温が低い場合は控えめ)
コツ
- 完全に乾いてから次の水やり
- 夜間に濡れたまま低温になるのはNG
- 月1〜2回のソーキング(4〜6時間)も有効
▶ 乾燥地系の性質が強いため、
「やや乾き気味」を意識すると美しく締まる。
🌬 風通し(超重要)
piniformisは特に風がないと蒸れやすいタイプ
- サーキュレーター推奨
- 屋外管理が可能なら春秋はベスト
- 湿度が高い日本の梅雨は要注意
🌡 温度
- 適温:15〜30℃
- 耐寒:5℃前後まで(短時間ならもう少し耐えることも)
- 冬は室内の明るい場所で管理
🌱 株姿を美しく育てるコツ
✔ 強めの光
✔ 乾燥気味管理
✔ しっかりした風
この3点で、松ぼっくりのような締まったロゼット形状が完成します。
水が多すぎると葉が開き、“普通のストリクタ寄り”の姿になってしまいます。
🌸 開花と子株
開花期にはピンクの花序から青紫の可愛らしいお花を咲かせます。
- 開花後に子株を吹きやすい
- 子株は無理に外さずクランプ仕立てもおすすめ
相場
価格は10,000円〜
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
Tillandsia stricta var. piniformis は、ストリクタの中でも特に“造形美”を楽しめる変種。
光・乾燥・風というシンプルな条件が整えば、松ぼっくりのような美しいロゼットを見せてくれます。
育てるほどに締まり、育て方が姿に現れる――そんな面白さを持つ一株です。
ぜひ育ててみてください。
それではこの辺で。

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