↪︎ 最終更新 2025年 11月 24日
こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
ブラジル・ミナスジェライス州の高地にひっそりと自生するリソファイト(岩生植物)のティランジア。独特の白いトリコームと優雅なシルエットが魅力の珍種クルトホルスティの魅力をご紹介します。
※ページには全てクルトホルスティの名前で入手した株の写真を使用しています
名前:ティンジア・クルトホルスティ(グラモゴレンシス)
英名:Tillandsia kurt-horstii (syn. grao-mogolensis)
科・属:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:フィタルリザ亜属

【品種について】
クルトホルスティは分類上は Tillandsia grao-mogolensis(グラモゴレンシス) に統合されていますが、今もこの名でコレクターに愛されています。
草姿はフィタルリザ亜属特有の「バナナの皮を剥いたような」外見。
大きくならない小型のティランジアとされていますが、上手に育てれば30cm以上に伸びます。
葉の断面はUの字ですが乾燥するとそれがより顕著になります。乾燥しやすいのでたっぷりの水やり、明るく風通しの良いところで管理しましょう。

環境が整うと旺盛に成長し開花後は子株を出してクランプになります。
【名前の由来】
“kurt-horstii(または kurthorstii)” の名は、命名法に則った語尾からおそらく人名由来で、「Kurt Horst」などの人物にちなんで命名されたと考えられます。(公表されている文献で命名に関する詳細な情報は不明。)
正式な学名である 種小名 “grao-mogolensis” は、ブラジルの地名 “Grão Mogol” に由来しており、原産地を示しています。
【薄紫の三弁花】

開花期には長い花序を出し、甘くて上品な香りの三弁花を咲かせます。
Kew掲載の花と少し違いますが、とっても可愛らしいですね
【相場】

価格は5,000円〜
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
流通は少ないため市場価格はやや高めです。
最後に
初めてクルトホルスティを見たとき、その白銀の姿に思わず息を呑んだ人も多いはず。光を受けて柔らかく輝く葉、ふわりと風をまとうような質感はもはや植物の域を超えた美しさです。
レア種ながら育てやすく、存在感も抜群の品種なので、気になる方は是非探してみてくださいね。
それではこの辺で。

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