それやっちゃダメ!エアプランツ夏越しの注意点【チランジア】【夏場の水やり】

キセログラフィカの花芽と遮光

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

エアプランツ/エアープランツ(チランジア)を枯らしてしまう時期として最も多いのは、実は冬ではなく夏の時期なんです。

という事で、この記事ではエアプランツの夏の管理の注意点を解説していきます。

屋外管理の夏越し

エアプランツを直射日光で慣らす

エアプランツ(チランジア)にとって日本の真夏は暑すぎます。特に暑さへの耐性の低い高山生の品種や、強い日差しから身を守るトリコームが少ない緑葉種は注意が必要です。

7〜9月は直射日光を当てない

葉焼けしたエアプランツ

夏の直射は強すぎます。日光が当たり続けると、葉の表面温度は容易に50℃超えに。こうなるとエアプランツ(チランジア)は火傷=【葉焼け】を起こしてしまいます。(黄色/茶色に変色している部分は軽度の葉焼けを起こしています)

対策:50%程度遮光する

遮光したエアプランツ

最高気温が30°を超える時期は、遮光ネットを張り日光を和らげてあげましょう。

ただ、夏季でも朝日の直射はOKです。日の出から朝10時くらいまで(気温が30℃いかないくらい)なら直射でも大丈夫ですので、時間に余裕があれば日光浴させてあげても良いでしょう。

▼私が使用している遮光ネットはこちら

▼遮光について詳しくはこちら

▼葉焼けさせてしまった場合の対処法はこちら

昼間に水やりしない

ティランジア・ブラキカウロスの水やり

日の当たる時間に水やりを行うと、気温の高さと日差しで水分が熱され、【煮える】状態になって株にダメージを与えてしまう事があります。その状態が続くと代謝が落ち一気に【蒸れ】て株の中心から枯れてしまいます。

対策:夕方〜夜水やりする

エアプランツにジョウロで水やりをする

夏場の水やりは日光で煮えない時間に行いましょう

ただ、昼までしか日の入らない東向きのベランダなら、直射のなくなる時間なら昼でも水やりを行っても構いません。

キセログラフィカなど株元に水を溜めると調子の良い壺型種は、一日中日が当たるような環境だと蒸れる危険性があるため遮光を強めにするか、この時期だけは水を溜めずに管理しましょう。(私は正午までしか日が射さない環境なので夏場も水を溜めっぱなしで管理しています。)

水やりの頻度は春までと同様週2回以上を目安に。ちなみに私は一部の品種を除いて毎日水やりしています。

▼詳しくはこちら

ハンガーのサイズ間

株数が多くて困っている方は、このようなハンギングがおすすめ。通気性が高いので蒸れ対策にもなります。

▼詳しくはこちら

対策:枯葉を取る

エアプランツの枯れた葉を切り取る

株元の枯葉は水分を保持しすぎる上に風通しも悪くするので、除去してあげましょう。

先端だけ枯れている場合はハサミで切り取ります。葉の根元まで枯れている場合は手で綺麗に剥ぎ取ってしまいましょう。

肥料を与えすぎない

溜めた水に肥料を薄める

7月下旬〜8月下旬にかけては最高気温が35℃ほどまで上がり、夜間温度も25℃を超えます。そんな時期はエアプランツ(チランジア)は夏バテを起こしてしまい肥料の吸いが悪くなり、肥料焼けを起こしやすくなります。

対策:肥料を薄める・止める

規定倍率よりさらに3倍、5倍に薄めて施肥しましょう。それでも吸えていない場合はこの時期は肥料をお休みしてもいいでしょう。

※株の根元が緑色の苔が生えている場合は、肥料過多・風通しの悪さを疑いましょう。

室外機の風を当てない

室外機の風に晒されるエアプランツ

エアコンの室外機の風は乾燥しすぎており、非常に危険です。

対策:室外機の風が当たらない場所に移動

マンションのベランダはエアコンの室外機がある場合が多いので、なるべく排気が当たらない場所に移動してあげましょう。

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室内管理【空調なし】の夏越し

イオナンタアルボマージナータを入れたレザーハンガー

昼間仕事で家を空ける場合など空調が効いていないお部屋でエアプランツ(チランジア)を管理する方は、屋外管理以上に注意が必要です。

水やりの注意点は屋外管理と同じですがさらに以下のポイントをチェックしましょう。

室内でも直射日光は当てない

明るい窓辺で管理するのが望ましいですが屋外同様、長時間の直射は葉焼けの危険があります。

対策:遮光する

ウスネオイデスは冬は室内へ取り込む

レースカーテンや遮光ネットで日を和らげてあげましょう。

ベランダに面した窓で、朝日しか入らないような場合は遮光する必要はありません。

無風状態にしない

季節に関係なく風がないと蒸れる危険が高まります。また夏場は室温が上がりすぎてしまう場合も。

対策:窓を開けるorサーキュレーターを導入

エアプランツに風を当てる

可能なら窓を開け風通しを確保してあげましょう。

防犯上窓を閉め切る必要がある場合は、サーキュレーターや扇風機を使用して空気の流れを作ってください。この時、注意したいのが植物に当て続けるのではなく、首振り機能を使い面で空気を動かす事。直接当て続けると乾燥しすぎて良くありません。

長期で家を空ける時はDCモーターの扇風機の場合、自動でOFFになって困りますよね。そんな時私が使うのが、キッチンの換気扇です。リビングの掃き出し窓の上についている小窓や、通気口を開けておき換気扇を回しておくと空気の流れを生み出せます。この流れがある付近でティランジアを管理されている方は是非換気扇をご活用ください。

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…そもそも空調のない夏の室内管理は気を遣うことが多いので、可能なら外管理に切り替えてあげましょう。

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室内管理【空調あり】の夏越し

特別心配する必要なし

キセロ×カピタータ

エアコンなどで常に28℃以下に保たれているお部屋の場合は、春までの管理をそのまま続けて問題ありません。

ただ空調が効いていても、長時間の直射日光は葉焼けするので、午前中〜昼過ぎまでずっと直射になるような南/東向きの窓や、西日が入るような窓辺の場合は遮光が必要です。朝の時間(10時くらいまで)しか日が入らない場合は夏でも遮光する必要はありません。

もちろん室内管理の場合は無風状態にはならないよう気を付けましょう。

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エアプランツ育成年間カレンダー

エアプランツ(チランジア)の管理方法を1枚の画像にまとめたのでよろしければご活用ください。

エアープランツの年間育成カレンダー

夏越し・冬越しがクリアできればもう安心、どんどん買い足しちゃいましょう。

▼基本的な育て方についてはこちら

そもそも「なぜ枯れてしまったかわからないよ」という方はこちらの記事もチェック!

▼冬越しの方法もこちらの記事で解説しています

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