こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
突然ですが皆様、真っ赤に染まる大型チランジア(ティランジア/エアプランツ)は好きですか?
種名:ティンジア・ノバキー
英名:Tillandsia novakii
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:ティランジア亜属
原産地:メキシコ ベラクルズ
【ノバキーの特徴】
有茎種・大型種・美しい紅葉
ノバキーはメキシコ、ベラクルスの標高65m地帯の低木疎林の樹皮に自生しています。標本個体は1979年に採取・栽培され、1990年6月開花し品種登録されました。
流通量は少なく、やや希少な品種と言えます。
また、ノバキーは1mにもなる大型の有茎種で、大きく成長した株は非常に見応えがあります。葉は肉厚で硬質、明るい環境では美しく紅葉する性質を持っています。
▼葉色の比較
こちらは同個体の比較画像です。2枚目の写真は1年間強光下で管理した姿です。色付きが大きく違うのが分かります。
▼より強く色付ける方法はこちら
ちなみに、2017年にチランジア・ノバキー・スーパーノヴァ Tillandsia novakii ‘Supernova’ (BCR:14048)という美しい斑入り品種がタイのナーセリー【パチャラ オーキッド】より品種登録されています。
寿命は10年以上
大型種の寿命は長めです。
ただノバキーの成長は非常に早く、ある程度の大きさになると飛躍的に生育スピードが上がります。
私の育てている親株は子株を4つ吹きました。
そのうちの1つを株分けしたものがこちら。
親株に栄養をもらえていたため、わずか1年で30cmまで成長しました。子株で成長したノバキーは早いうちから硬質で、強光で紅葉する性質も見られます。
こちらは株分け個体でなく、種から育ったシードリング(実生株)のノバキーです。3年ほどになりますが、15cmほどと小さく葉は軟質でノバキーの性質はまだ出ていません。
▼チランジアの寿命について詳しくはこちら
ノバキーの開花
開花期には豪華な花を楽しめますが、私の生育株は残念ながら不発に終わりました。
原因は直射による熱だと思われます。色付きをキープしたくても花芽が出たら、いつもよりしっかりと遮光してあげましょう。
【ノバキーの育て方】
ノバキーは丈夫で育てやすい品種です。基本的には一般的なティランジアと同じ育成環境で問題ありません。
トリコームは薄めで水をとても好むため、風通しの良い環境での管理なら水やりは多めにしましょう。
水はたまりにくいので葉がUの字にカールしてきたら水切れを疑いましょう。ただある程度大株になってくると、水切れしていなくても葉は巻いてくるので見分ける必要があります。
寒さには強くないので冬は室内管理になります。
有茎種は古い葉(下葉)から枯れていき、幹が見えてしまうようになりますが、そのままにしておいて問題ありません。
▼より詳しい育て方はこちら
曲げて楽しむ
有茎種は光に向かって屈曲しながら成長する性質があるので、角度を調整しながら育てると思い通りの草姿で楽しめます。
個人的にはくるりと巻いたり、S字に曲げたりするのがバランスが良くて好きです。
▼曲げ方はこちら
【ノバキーの相場】
価格は6,000~40,000円以上
※流通量や株の状態・サイズなどで価格は大きく変動します。
ノバキーは比較的流通が少なく、手に入れにくい品種です。
そのため市場価格もやや高め。小さな子株なら6,000円程度で入手できますが、生育株となると株のサイズに比例して価格は高くなります。
ややお値段は張りますが、大型の有茎種好きにはおすすめの品種なので、ぜひお迎えして赤く染め上げてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
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