可愛いとげとげエアプランツ!チランジア・トリコロール・メラノクラテル【特徴・育て方・飾り方・枯れる原因を解説】ティランジア

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

この記事では、ツンツンで可愛いエアプランツ、ティランジア・メラノクラテル(旧名ティランジア・トリコロール・メラノクラテル)の特徴や、育て方や飾り方についてをご紹介します。

種名:ティランジア・メラノクラテル
英名:Tillandsia melanocrater
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属

メラノクラテルはグアテマラなどに分布する中型の原種で、株元に水が溜まる半タンクタイプのティランジアになります。

栽培は容易なので入門にもおすすめ。

かつてはTillandsia tricolor var. melanocraterという名前で、トリコロールの変種の扱いでしたが、現在は種として独立し、Tillandsia melanocraterとなったようです。(記事名は旧名称になっています。)

Tillandsia tricolorと見た目はそっくりですが、違いは花によく出ます。トリコロールはその名の通り赤と黄色の分岐する花序に紫の花の3色なのに対し、メラノクラテルの花序は分岐せずほぼ赤一色で、同じく紫の花を咲かせます。

現在トリコロールとして流通している株はほとんどがこのメラノクラテルのようです。

メラノクラテルの特徴

シャープで硬質な葉

葉は細く硬質で緑味が強く、明るい環境化ではわずかに紅葉します。

また根本は常時やや茶色なので、腐ったと勘違いされる方が多いようですが特性であるため心配ありません。

赤い花序から出る紫の筒状花

株が成熟すると、花序を上げ可愛い紫色の筒状花が見られます。

開花次第写真を追加します。

メラノクラテルは銀葉種のティランジア

ティランジアは乾燥地帯適に応するために、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収する「トリコーム」と呼ばれる白い毛のような鱗片を持ちます。このトリコームを多く持つ「銀葉種」と、湿度の高い森林に生息し、トリコームをあまり持たない「緑葉種」に分けられます。

メラノクラテルはトリコームを持つ、銀葉瞬間のティランジアに分類されます。

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メラノクラテルの育て方

置き場所

室内で管理する場合は、カーテン越しの柔らかい光が入る窓辺にしましょう。

最高気温が30度を超える季節の直射日光は葉焼けするので遮光が必要です。

特に室内から外に出す場合は、葉が強い光に慣れていないので徐々に慣らしてあげる必要があります。

夏場は遮光ネットを使用しましょう。

▼使用している遮光ネットはこちら

春から秋にかけては屋外管理がおすすめですが、最低気温が10度を下回る冬場は屋外はNGです。お部屋に取り込むようにしましょう。

水やり

4〜10月の生育期は週3回〜程度、真冬の休眠期は週2回程度たっぷりと滴るくらい水やりを行いましょう。風通しが確保できる明るい環境なら毎日あげても問題ありません。

メラノクラテルは風通しが良く、明るい環境なら中に水を溜めて生育できるタンクタイプのティランジアで、水が好きな品種です。

暖かい季節は気孔の開く夕方以降に水やりするのが効果的と言われています。ただし冬場は株を冷やす恐れがあるため、昼間に水やりしましょう。

エアプランツに風を当てる

また、風通しの悪い所で濡れたまま放っておくとすぐに蒸れて枯れてしまいます。室内で育てる場合は常に風が当たるように窓を開けておくか、サーキュレーターなどを使用しましょう。

ちなみに水やりを抑えると株の水分量が減り、耐寒性を上げることができます。

肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、より大きく育てたい・豪華な花が見たいという方は以下の液肥と活力剤を週1回程度与えるといいでしょう。(肥料や活力剤はいつもの水やりでしっかり洗い流してリセットするようにしてください。)

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また暖かい季節は雨に当てるのも効果的です。

冬越し

10度を下回る冬季は屋内で管理しましょう。乾燥しないよう加湿器を使用するのがおすすめです。

一般的な冬越し・室内管理の方法こちら

大まかな管理方法を画像にまとめてみました。

エアープランツの年間育成カレンダー

▼育て方の教科書・図鑑はこちら

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ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。

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メラノクラテルが枯れる原因

メラノクラテルをはじめとするティランジアが枯れる原因のほとんどは以下の2つです。

水切れによる枯れ

『エアプランツは空気中の水分を吸収するから、水やりしなくていい』なんて事はありません。これは朝露が下りる原生地での話なんです。

葉がカラカラになって異様に軽くなったり、葉先から枯れたり、葉が断面から見てU字に閉じたりしてきたら水切れを疑いましょう。

風通しの悪さによる蒸れ(根腐れ)

『水やりをまめにしているのに枯れてしまう』という方は、風通しが悪いのが原因の可能性が高いです。先述したようにティランジアはに、風通しが非常に大切。中央の葉がすっぽ抜けて枯れてしまったら基部の腐れが原因です。水やり後3時間程度で乾くよう管理の見直しを行いましょう。

▼そのほかの原因についてはこちらで解説

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メラノクラテルの飾り方

ワイヤースタンド

草姿を楽しみたいならシンプルなワイヤースタンドがおすすめです。

▼作り方はこちら

流木着生

流木に着生させてあげるとよりワイルドな姿を楽しめます。

※写真はクントゼアナです

▼やり方はこちら

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メラノクラテルの増やし方

“子株”から増やす

ティランジア・ミマの子株

チランジアは基本的に子株を株分けして増やすのが一般的です。

根本から出た子株は手でもぎってしまいましょう。この時根本がなかなか取れない場合はカッターなどで根本を切り離す必要がありる場合があります。

子株は親株の半分くらいになったら株分けOK(小さすぎると枯れる恐れがあるので注意)。親株につけたままにしておけば、親から栄養をもらえるのでとても早く成長します。

エアプランツの株分けのやり方のアイキャッチ

※画像はティランジア・カーリースリムです

▼株分けの詳しいやり方はこちら

また、子株もよく吹くので、外さずにそのままクランプ(群生)にする楽しみ方もあります。

イオナンタのクランプ

イオナンタのクランプ

種から増やす

ティランジアのシードポット

開花したら、受粉させて種を作る方法もありますが、チランジアはほとんどの種で自家受粉(自分のおしべとめしべでの受粉)しにくい性質がある上、実生(みしょう)させて成熟するまでに5年はかかるのでお勧めしません。

それでも実生や交配をやりたい!という方はこちらで解説しています。

最後に

メラノクラテルは丈夫で育てやすいので初心者の方にもおすすめです。100円ショップでも手に入る品種なのでぜひ探してみてくださいね。

それではこの辺で。

▼ダイソーティランジア全種類まとめました

▼いろんな飾り方まとめました

▼エアプランツの基本的な育て方はこちら

▼分からない言葉はありませんでしたか?