こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
ティランジア・イオナンタはメキシコとグアテマラが原産の小型のエアプランツです。
園芸店や100円ショップでも手に入れられる最もポピュラーなエアプランツになります。
暑さにはかなり強く、寒さにもある程度耐えられる健強さを持っているので、初心者にもおすすめの品種です。
名前:ティンジア・イオナンタ
英名:Tillandsia ionantha
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:ティランジア亜属
原産地:中南米
● イオナンタの育て方
イオナンタは他の品種と同様【水・風・光】3つのポイントを抑える事で、初心者でも簡単に育てることができます。
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ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
水やりは週2〜3回
イオナンタはお水が大好きです。生育期は週2〜3回、全体がしっかり濡れるようミスティングしてあげましょう。風通しの良い環境であれば毎日水やりしても構いません。
冬場は成長が緩慢になるので、水やり回数を週1〜2回に減らして管理してください。
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風をしっかり当てる
イオナンタにとって風は生命線です。空気の流れが止まってしまうと株の代謝(蒸散作用)が弱まり、水分が抜けず内側から腐ってしまいます。
屋外なら問題ありませんが、屋内では窓などを開け風通しを確保してください。窓が開けられない場合はサーキュレーターや扇風機を使い、絶えず空気の流れを作りましょう。
※エアコンの風は乾燥しすぎているので直接当て続けないように気をつけてください。
密閉されているガラス容器などに飾るのは絶対にやめてください。すぐに蒸れて枯れてしまいます。
明るい窓辺に置く
室内で育てる場合は、置き場所はなるべく明るい窓辺が良いでしょう。
冬は直射日光でも問題ありませんが、初夏〜初秋はレースカーテン越しの光くらいが丁度いいです。
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夏場に外で育てる場合は遮光する
暑さには強いイオナンタですが真夏の直射日光が当たると、葉焼けを起こし茶色く変色し枯れてしまいます。
日光が当たる場所で育てる場合は40%程度の遮光を行いましょう。
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光が足りない場合は育成ライトを使う
日照が十分でない場合は、植物育成用のライトを使用しましょう。光量を補うとより元気に育ってくれますよ。
大きく育てる場合は、肥料も適度に与えましょう。
より詳しい育て方はこちら▼
上手に育てると花が咲きます
イオナンタは一生に一度だけお花を咲かせてくれます。順調に成長すれば、株が成熟し切った段階で紅葉し開花します。
ちなみにイオナンタはラテン語で『すみれ色の花』言う意味で、その名の通りの美しい筒状花を見る事ができます。
花殻は枯れきるまでは無理に取らずそのままにしておいて構いません。
ティランジアは自分の花のめしべとおしべでは受粉しにくい(自家不和合性がある)ので、種を作りたい方は別のイオナンタ、もしくは別の品種と交配させる必要があります。
自家交配は遺伝的組合せの多様性の低下をもたらす危険があるためです。植物の交配には一般的に近交弱勢があることが知られております。これは「自殖弱勢」ともいい、同一個体での受粉を繰り返すことで、脆弱になったり小さくなったりする現象を指します。
▼交配のさせ方はこちらで解説
● イオナンタの増やし方
イオナンタは【実生(みしょう):種から育てる事】と【子株】の2通りの増やし方があります。
【実生】は種を作るのに1年、株の成熟まで5年ほどかかるので初心者の方にはお勧めしません。
▼ 実生をやってみたい方はこちらで解説
一方、【子株】からだと比較的早く増やすことができます。
子株が出るタイミングは基本的に開花の時期と重なります。1つの親株から2〜4つほど子株を出します。親株に体力があればそれ以上になる事もあります。
イオナンタの寿命は5〜7年程度
小型のイオナンタの寿命は5〜7年程度で、開花後は子株に栄養を送りながら段々と枯れていきます。
早く増やすなら株分けしない
子株から早く増やしたい場合は親株から切り離さず付けたままにするのがオススメ。
子株は親株から栄養をもらいながら、1〜2年で成熟し開花します。そして更に子株をつけクランプ(群生)になって加速度的に増えていきます。
子株が密集して成長阻害になったり形が崩れたりするのが気になる場合や、一株ずつ分けて飾りたい場合は株分けするのもありです。
イオナンタは比較的成長が早い品種ですので、変化を楽しみながら育てられますよ。
● イオナンタの飾り方
風通しさえあれば器などに転がしてしておいてもいいのですが、せっかくならおしゃれに飾ってあげたいですよね。
何かに着生させる
原生地のように何かに着生させると、調子が上がります。
流木への着生が一般的ですが、今回は石に着生させてみました。
▼やり方はこちら
ワイヤーで吊るす
子株をたくさん吹かせて、クランプ(群生)にしたい時には、根や根元をワイヤーで括って吊るすのもありです。
スタンドに置く
ワイヤースタンドを作って飾るのもありです。直置きと比べて風通しが確保できるのも嬉しいポイントです。
▼ワイヤースタンドの作り方はこちら
ハンギングトレイに置く
ハンギングトレイに乗せるだけでもおしゃれです。通気性のあるものを選びましょう。
▼詳しくはこちら
● イオナンタの種類
イオナンタは非常に種類が多い品種で値段も色々。交配種を入れると、50種とも100種とも言われています。
100均で手に入る【イオナンタ】はほぼTillandsia ionantha ionantha (チランジア・イオナンタ・イオナンタ)と言う基本種になります。実はこのイオナンタはメキシコ産かグアテマラ産のどちらかで、よく見ると見分けられます。
見分け方:グアテマラは葉が細く大きくなる傾向があり、メキシコは葉が肉厚で短くやや小型です。お店によっては【チランジア】表記で売られている場合もあります。
また、葉幅の広いイオナンタ・ルブラや、真っ赤に染まるイオナンタ・フエゴなんかも百均やホームセンターなどで手に入ります。
専門店でしか手に入らない大型のイオナンタも魅力的です。
突然変異で美しい模様の入った【斑入り】のイオナンタも人気です。
▼詳しくはこちらで解説
皆様もお気に入りのイオナンタを探してみてくださいね。
それでは今回はこの辺で。
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