こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
大人気のチランジア/ティランジア(エアプランツ/エアープランツ)【カーリースリム】の育て方や増やし方をご紹介します。
種:ティランジア・カーリースリム
英名:Tillandsia ‘Curly Slim’
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属:ティランジア亜属
交配:T. intermedia X T. streptophylla
BCR登録:あり(8048)
カーリースリムの特徴
チランジア・カーリースリムはチランジア・インターメディアとチランジア・ストレプトフィラの交配種種です。
両親とも壺型種で葉がカールする性質があるため、本種も非常に魅力的な姿となります。
その美しさから非常に人気が高く、安くても2,000円、美株/大株/クランプ(群生)になると5,000〜10,000円する場合もあります。
カーリースリムは小型のものから、大きく成長したものまで、個体差・価格差が出やすい品種だと思います。
こちらも同じくカーリースリムですが、かなり大型で50cm以上あります。
ちなみにこちらが交配親です。
【ストレプトフィラ】のカールと葉の質感と【インターメディア】のスリムなシルエットが受け継がれた素晴らしいハイブリッドですね。
カーリースリムの育て方
置き場所
室内で管理する場合は、カーテン越しの柔らかい光が入る窓辺にしましょう。最高気温が30度を超える季節の直射日光は葉焼けするので遮光が必要です。
特に室内から外に出す場合は、葉が強い光に慣れていないので徐々に慣らしてあげる必要があります。
▼使用している遮光ネットはこちら
春から秋にかけては屋外管理がおすすめですが、最低気温が10度を下回る冬場は屋外はNGです。お部屋に取り込むようにしましょう。
水やり
カーリースリムはお水が大好きです。4〜10月の生育期は週2〜3回程度、真冬の休眠期は週一回以上たっぷりと滴るくらい水やりを行いましょう。風通しが確保できる明るい環境なら毎日あげても問題ありません。
暖かい季節は気孔の開く夕方以降に水やりするのが効果的と言われています。冬場は株を冷やす恐れがあるため、昼間に水やりしましょう。
また、濡れたまま放っておくとすぐに蒸れて枯れてしまいます。室内で育てる場合は常に風が当たるように窓を開けておくか、サーキュレーターなどを使用しましょう。
乾燥すると葉がカールし、潤っている時は葉が伸びるストレプトフィラの性質を受け継いでいるので、水やりの目安にすると良いでしょう。
肥料
基本的に肥料は必要ありませんが、より大きく育てたい方は、以下の液肥と活力剤を週1回程度与えるといいでしょう。(肥料や活力剤はいつもの水やりでしっかり洗い流してリセットするようにしてください。)
また暖かい季節は雨に当てるのも効果的です。
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
カーリースリムが枯れる原因
カーリースリムをはじめとするティランジアを枯らしてしまう原因のほとんどは以下の2つです。
水切れによる枯れ
『エアプランツは空気中の水分を吸収するから、水やりしなくていい』なんて事はありません。葉がカラカラになって異様に軽くなったり、葉が丸まってきたり、葉先から枯れたりしてきたら水切れを疑いましょう。
風通しの悪さによる蒸れ(根腐れ)
『水やりをまめにしているのに枯れてしまう』という方は、風通しが悪いのが原因の可能性が高いです。先述したようにカーリースリムは、風通しが非常に大切。中央の葉がすっぽ抜けて枯れてしまったら基部の腐れが原因です。管理の見直しを行いましょう。
▼そのほかの原因についてはこちらで解説
カーリースリムの飾り方
ワイヤーで吊るしてもおしゃれですし、根が出てきていれば流木などに着生させるのもありです。
詳しくはこちらの記事で解説。
大まかな管理方法を画像にまとめてみました。
カーリースリムの増やし方
カーリースリムは“子株”から増やす
カーリースリムをはじめ、チランジアは基本的に子株を株分けして増やすのが一般的です。
株が成熟すると花芽が伸びて来て美しい開花が見られます。そして開花の前後で株元から子株が出て来ます。
この子株は、親株の半分くらいになったら株分けOK(小さすぎると枯れる恐れがあるので注意)。親株につけたままにしておけば、親から栄養をもらえるのでとても早く成長します。
▼株分けの詳しいやり方はこちら
外さずにそのままクランプ(群生)にする楽しみ方もあります。
カーリースリムは子株を吹きやすく成長も早いので、上手に育てるとどんどん増えていきます。
また、株分けを行う事で親株の体力次第では次の子株が期待できますよ。
▼詳しくはこちら
受粉させて種を作る方法もありますが、チランジアはほとんどの種で自家受粉(自分のおしべとめしべでの受粉)しにくい性質がある上、実生(みしょう)させて成熟するまでに5年はかかるのでお勧めしません。
それでも実生や交配をやりたい!という方はこちらで解説しています。
最後に
カーリースリムは育てやすい品種なので、皆様もぜひチャレンジしてみてくださいね。
余談ですが実はカーリースリムには、非常に珍しい“斑入り”の個体も存在します。
▼斑入りについて詳しくはこちら
それではこの辺で。
▼いろんな飾り方まとめました
▼エアプランツの基本的な育て方はこちら
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。
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