こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
この記事ではエアプランツ/エアープランツ(ティランジア/チランジア)ブッツィーについて解説します。
種名:ティランジア・ブッツィー
英名:Tillandsia butzii
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:ティランジア亜属
ブッツィーの特徴
ブッツィーはメキシコ〜パナマに自生する壺型種。
妖しいオーラを放つ豹柄のようなまだら模様が魅力です。
本当に紫と緑のコントラストが本当に美しいですよね。
ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入る普及種で、大型の生育株になると20cmを超えます。
ブッツィーは緑葉種
ティランジアは乾燥地帯適に応するために、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収する「トリコーム」と呼ばれる白い毛のような鱗片を持ちます。このトリコームを多く持つ「銀葉種」と、湿度の高い森林に生息し、トリコームをあまり持たない「緑葉種」に分けられます。
ブッツィーはトリコームの薄い緑葉種のティランジアになります。そのため乾燥耐性が低く、高湿度環境を好みます。
そのため、水苔やバークチップなどに植え付けると調子がいいです。
▼やり方はこちら
ブッツィーの花
開花期には株の上部の葉が紅葉し、花序が伸びて紫色の筒状花を咲かせます。
ブッツィーの育て方
置き場所
室内で管理する場合は、なるべく明るく、風通しの良い窓辺に置きましょう。
※写真はティランジア・ハリシーです
春から秋にかけては外で育てるのがおすすめ。
最高気温が30度を超える夏季だけは葉焼けするので40%程度の遮光が必要です。
特に室内から外に出す場合は、葉が強い光に慣れていないので徐々に慣らしてあげる必要があります。
▼写真で使用している遮光ネットはこちら
冬越し
最低気温が10度以下になったら、室内に取り込みましょう。
一般的な冬越し・室内管理の方法こちら
水やり
ブッツィーはブルボーサなどと同じく水好きなティランジアです。
4〜10月の生育期は週2〜4回程度、真冬の休眠期は週1回以上たっぷりと滴るくらい水やりを行い、なるべくすぐに乾かしてください。
風があり明るい環境なら毎日水やりを行っても構いません。
濡れたまま長時間放っておくと、蒸れて枯れてしまいます。室内で育てる場合は常に風が当たるように窓を開けておくか、サーキュレーターなどを使用しましょう。
肥料
基本的に肥料は必要ありませんが、ブッツィーは肥料を与えることで大きく育てる事もできます。
出来るだけ大きく育てたい、花付きをよくしたいという方は以下の液肥と活力剤を週1回程度与えるといいでしょう。(肥料や活力剤はいつもの水やりでしっかり洗い流してリセットするようにしてください。)
また暖かい季節は雨に当てるのも効果的です。
大まかな管理方法を画像にまとめてみました。
※水やり回数はこの表より少なめでOKです。
ブッツィーが枯れる原因
ブッツィーをはじめとするティランジアが枯れる原因のほとんどは以下の2つです。
水切れによる枯れ
『空気中の水分を吸収するから、水やりしなくていい』なんて事はありません。これは朝露が下りる原生地での話なんです。
葉がカラカラになって異様に軽くなったり、葉先から茶色く枯れたりしてきたら水切れを疑いましょう。
風通しの悪さによる蒸れ(根腐れ)
『水やりをまめにしているのに枯れてしまう』という方は、風通しの悪さと日照不足が原因の可能性が高いです。
先述したようにティランジアは、風通しが非常に大切。明るい環境で管理しつつ、水やり後2時間程度で乾くように風通しも意識しましょう。
▼そのほかの原因についてはこちらで解説
ブッツィーの飾り方
容器に入れる
茶道で使用される、茶筅立ての磁気に入れてみました。案外おしゃれでしょ。
茶筅立ての底は空いているものが多く、通気性の面でおすすめなんです。
着生させる入れる
流木などに着生させると株の調子が良くなるのでおすすめです。
▼やり方はこちら
そのまま置く
そのまま竹ざるなどに置いても映えますね。
ブッツィーの増やし方
ブッツィーは“子株”から増やす
※写真はティランジア・アエラントスです
チランジアは基本的に子株を株分けして増やすのが一般的です。
ブッツィーは開花前から子株を付ける事が多い品種です。この子株は、親株の半分くらいになったら株分けOK(小さすぎると枯れる恐れがあるので注意)。
※写真はティランジア・アエラントスです
また、親株につけたままにしておけば、親から栄養をもらい非常に早いスピードで成長します。
▼株分けの詳しいやり方はこちら
また、外さずにそのままクランプ(群生)にする楽しみ方もあります。
種から増やす
受粉させて種を作る方法もありますが、チランジアはほとんどの種で自家受粉(自分のおしべとめしべでの受粉)しにくい性質がある上、実生(みしょう)させて成熟するまでに5年はかかるのでお勧めしません。
それでも実生や交配をやりたい!という方はこちらで解説しています。
最後に
ブッツィーは非常に育てやすいティランジアです。まだら模様が苦手という方もいますが、お迎えすればだんだんとその魅力に引き込まれていく事でしょう。
ぜひ育ててみてくださいね!
それではこの辺で。
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▼エアプランツのいろんな飾り方まとめました
▼基本的な育て方はこちら
▼分からない言葉はありませんでしたか?
ティランジアの専門用語、全部まとめました。