こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
エアプランツを育てていると、葉っぱが赤くなって心配…事ってありますよね。
実はそれ、ほとんどの場合問題ないんです。
● エアプランツの葉が赤くなる原因
エアプランツが紅葉する原因はいくつかあります。
強い光が当たってストレスだから
強い日差しや、LEDの直下でチランジアを管理すると画像のように葉が赤くなる事があります。
これはすごく簡単に言うと強光によるストレス・ダメージを回避するために、光を遮りやすい赤や黄色に変色して身を守っている状態になります。
特に植物の活動が弱まり光の要求量が減る冬場のLED管理時と、夏の直射に晒した場合に起こりやすい現象です。
ストレスカラーとも言います。
強すぎる太陽光やLEDの光は植物の体の害になる場合があります。そこで植物は赤色の色素のアントシアニンという物質を作ります。アントシアニンはおもに紫外線を吸収するので、葉緑体のはたらきが弱まったときに強すぎる光をやわらげる役割があると考えられています。
赤くなるだけなら放置しても問題ありませんが、葉焼け(茶色く枯れを起こす)するようなら危険です。
この画像のように赤くならず、黄色く変色しそのまま葉焼してしまう事もあります。
強光で赤くなる品種だから
元々赤みが強かったり、強い光で赤く色付く品種もあります。これらの品種は赤くなっても問題ありません。
画像のノバキーは適度な光でも赤くなりやすい品種です。強光で赤みをより際立たせる事ができます。
こちらは上の写真と同じ株です。強光下で1年管理する事でこのように赤く変化しました。
▼赤くなりやすい品種と紅葉のさせ方はこちら
開花時期だから
写真は開花時に赤く染まったティムズアウトバーストです。嘘みたいに真っ赤ですよね。
他にもイオナンタやブラキカウロス、ブルボーサなど一部のティランジアは 、開花時期に葉が赤く染まります。
開花前から紅葉し始め、花が咲く頃に最も濃く染まり、最後は下の画像のようにだんだんと色が薄くなり本来の色に戻っていきます。
全ての種のチランジアが開花時に紅葉すると言う訳ではなく、全く色が変わらないティランジアも少なくありません。
また、ストレプトフィラやカーリースリムのように花序を伸ばすタイプのティランジアは全体は紅葉せずに、「包葉」(花芽を包む葉っぱ)だけが赤くなる場合もあります。
開花時期に赤くなる理由は、蝶や蜂などの『昆虫』を誘き寄せて受粉をうながす目的があるからと言われています。花が小さく受粉しにくいというティランジアのデメリットを、葉の紅葉という形で克服しているのかもしれませんね。
冬で紅葉しているから
カピタータ・ドミンゲンシスなど一部の品種は気温が下がると赤く色付きます。
●赤くなった時の対処法は…
適度に遮光する・LED光源から離す
光が強すぎて紅葉している場合は、直射日光を止め遮光したり、LED光源から少し離してあげると元の色に戻ります。
ただ、葉焼けさえしなければ放置しても問題はありません。
葉焼けと遮光についてはこちらで詳しくまとめています▼
光の要求量に関しては個体差も大きいので栽培しながら、適したラインを見極めてあげましょう。
それでは、今回はこの辺で。
エアプランツの基本的な育て方はこちら▼
エアプランツの飾り方をまとめた記事はこちら▼
▼育て方の教科書・図鑑はこちら
ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
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ティランジアの専門用語、全部まとめました。
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