こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。
この記事ではティランジアを屈曲させて美しい草姿を楽しめる、横向き流木付けのやり方をご紹介します。
エアプランツ/エアープランツ(チランジア/ティランジア)は、光へ向かって伸びる「光屈性」と、上へ伸びる「重量屈性」性質があります。それを利用して横向きに仕立てる事で、美しいカーブを描くエビ反りスタイルを楽しむ事ができます。
こちらは仕立てた直後と3ヶ月後のバルフシーラージクローンの比較画像です。いい感じに立ち上がってきていますね。
▼詳しくはこちらの記事で解説しています
さらに着生すればより安定して生育してくれますので、流木付けはとってもおすすめの飾り方なんです。
横向き仕立てに向かないティランジ
ほとんどの品種で横向き仕立ては可能ですが、ストレプとフィラやエーレルシアナなどの壺型ティランジアは反りにくいので、向いていません。また壺型は水が溜まるのを好むので横や下向きにはしないほうがいいでしょう。
ちなみにアルビダやフンキアナ、ノバキーなどの長く伸びる有茎種は、真下に向けてもしっかり反り上がってくれますよ。
仕立てるのに必要なもの
- 流木:仕立てるエアプランに合わせて適度な大きさなものを準備してくだい。コルク樹皮などでも構いません。
- テグス:株を固定するのに使用します。
- アルミワイヤー:ハンガー部分になるワイヤーです。
- ペンチ/ハサミ:ワイヤーを曲げたり切ったりするのに使います。
- 電動ドリル:流木に穴を開けるのに使います。
- ティランジア:成長し切っていない株を準備してください。今回仕立てたのは「ティランジア・ガルドネリ・ルピコラ」になります。
流木は塩抜きされたものを選びましょう。水槽用のものを選べば間違いありません。
株を固定するテグスは太め(0.8〜1mm)がおすすめです。
このセットがあれば流木に穴を空けられます。
エアプランツを流木に仕立てる手順
仕上がりをイメージする
お好みの流木を選んだら、株を当てがいしっくりくる角度を探しましょう。
ポイントは成長点を「下向き」ではなく「横向き」に仕立てること。下向きにしてしまうと立ち上がり切らない事もありますので注意が必要です…
それと、成長しきった株では曲げられないので、伸び代のある中サイズの株を選びましょう。逆に株が小さすぎると根本だけが小さく曲がった感じになってしまいます。
固定位置に当たりをつける
株を当てながら、ドリルでテグスを通すための穴の位置に目印をつけます。
流木に穴を開ける
付けた目印の位置にドリルで穴を空け、貫通させます。
ハンガーをつける
流木の上端にハンギング用の穴を空けワイヤーを通しハンガーを取り付けます。ワイヤーの先端は危ないのでペンチで丸めておきましょう。
テグスで輪を作る
ティランジアを固定するための輪っかを準備します。
ティランジアを輪に通す
茎部分を輪に通します。茎が見えていない場合は本体を直接テグスで巻きます。
テグスを後ろで結んで固定
最後にテグスを後ろで捻って固定します。アルミワイヤーと違い伸縮性があるので思ったより強めにテンションをかけましょう。余ったテグスはカットすれば見栄え良く仕上がりますよ。
また、この時自然な仕上がりになるよう向きを微調整してください。
これで完成。意外と簡単だったでしょ?
あとは無闇に触らず、発根・着生まで待つだけです。
株の成長とともに徐々に上に反り上がり、素晴らしい草姿が楽しめますので数ヶ月後をお楽しみに。
大きい株は流木に乗せてもOK
仕立てる株がある程度の大きさがある場合や壺型の場合、反らせなくてもいいよという場合は、ティランジアをそのまま流木に乗せて固定する方法もあります。
ポケットを作って固定する方法も
やり方はこちら。
▼ボンドを使用したお手軽な固定方法もあります
最後に
いかがでしたでしょうか?流木に横向きに仕立てるだけでいつもの株も違った雰囲気に飾ることができますよ。
みなさんも是非やってみてくださいね。それでは今回はこの辺で。
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ティランジア栽培のバイブルです。まだ持ってない方は、まずはこちらを入手する事をお勧めします。
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