美花種!チランジア・アエラントスの育て方&増やし方&飾り方【枯れる原因も解説】エアプランツ

ティランジア・アエラントスの育て方

こんにちは、チラグラファー・愛好家の【wanchan(わんちゃん)】です。

この記事では人気のエアプランツ/エアープランツ、チランジア・アエラントスについて解説します。

種名:ティランジア・アエラントス
英名:Tillandsia aeranthos
科・属名:ブロメリア科・ティランジア属
亜属名:アノプロフィツム亜属

チランジア・アエラントスの特徴

ティランジア・アエラントスは有茎種を代表するエアプアンツの一つで、暑さ寒さに強く育てやすい品種です。本種は流通量な多い普及種で、園芸店などでもよく目にする品種でもあります。

自生地は南米アルゼンチン・ウルグアイ・ブラジル・パラグアイなどと広く、葉は非常に硬質です。ティランジア・ベルゲリとよく似ており、外見から判断するのは難しく、ベルゲリとの交配種がアエラントスとして売られている場合もあります。

また、アエラントスは非常に多くの変異種や栽培品種が存在する種でもあります。

この記事の写真はほぼアエラントスの小型の栽培品種【 ティランジア・アエラントス・ニグラ】です。名前のNigraとは「黒」という意味でその名の通り黒っぽい葉色をしています。

【ティランジア・アエラントス・ミニパープル】の名前でも流通しています。

コンパクトサイズで、見た目もカッコ良く、wanchanイチオシの栽培品種です。

葉は硬質で折れやすいので、扱いには注意が必要。

硬すぎて、こんな風に立てる事もできます。

トリコームについて

ティランジアは乾燥地帯適に応するために、強い日差しから身を守り、効率的に水分を吸収する「トリコーム」と呼ばれる白い毛のような鱗片を持ちます。このトリコームを多く持つ「銀葉種」と、湿度の高い森林に生息し、トリコームをあまり持たない「緑葉種」に分けられます。

アエラントスは栽培品種よっては【緑葉種】とされる事もありますが、【銀葉種】の品種も多く存在します。特に銀葉種のアエラントスは乾燥や日差しに強い性質を持ちます。

アエラントスの美しい花

濃いピンクの花苞に紫の三弁花を咲かせてくれます。

見かけによらず、可愛らしいしく美しいお花ですよね。

アエラントスアルバという白花の栽培品種や、アエラントス・マージナータという白い花にブルーのマーブルの模様が入る美しい変異種も存在します。

ベルゲリや他の種類とのハイブリッドが出回ってることもあるため原種のアエラントスかどうかは花で確認できます。(ベルゲリの原種の花弁は淡紫色で長くよじれるのが特徴)

花は花序が完全に枯れてしまった段階で切り取ってしまって大丈夫です。

▼ 詳しくはこちらで解説

クランプになると、同じ親から出た子株は同時に開花することが多く、圧巻です。

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アエラントスの育て方

置き場所

エアプランツは冬は取り込む

室内で管理する場合は、カーテン越しの柔らかい光が入る窓辺にしましょう。最高気温が30度を超える季節の直射日光は葉焼けするので遮光が必要です。

※写真はティランジア・ハリシーです

特に室内から外に出す場合は、葉が強い光に慣れていないので徐々に慣らしてあげる必要があります。

▼使用している遮光ネットはこちら

冬越し

寒さには非常に強い品種なので、温暖な地域では戸外での越冬も可能です。

一般的な冬越し・室内管理の方法こちら

水やり

乾燥に強いとはいっても、水は好きな品種です。4〜10月の生育期は週2回〜程度、真冬の休眠期は週1回以上たっぷりと滴るくらい水やりを行いましょう。風通しが確保できる明るい環境なら毎日水やりしても問題ありません。

暖かい季節は気孔の開く夕方以降に水やりするのが効果的と言われています。ただし冬場は株を冷やす恐れがあるため、昼間に水やりしましょう。

エアプランツに風を当てる

また、濡れたまま放っておくとすぐに蒸れて枯れてしまいます。室内で育てる場合は常に風が当たるように窓を開けておくか、サーキュレーターなどを使用しましょう。

風通しが良く無い室内管理の場合は、水やり後に株元に溜まった水を切っておく方が無難です。

ちなみに水やりを抑えると株の水分量が減り、耐寒性が上がります。

肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、より大きく育てたい、豪華な開花を見たいという方は以下の液肥と活力剤を週1回程度与えるといいでしょう。(肥料や活力剤はいつもの水やりでしっかり洗い流してリセットするようにしてください。)

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また暖かい季節は雨に当てるのも効果的です。

大まかな管理方法を画像にまとめてみました。

エアープランツの年間育成カレンダー
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アエラントスが枯れる原因

アエラントスをはじめとするティランジアが枯れる原因のほとんどは以下の2つです。

水切れによる枯れ

『エアプランツは空気中の水分を吸収するから、水やりしなくていい』なんて事はありません。これは朝露が下りる原生地での話なんです。

葉がカラカラになって異様に軽くなり葉がUの時に閉じてきたり、葉先から茶色く枯れたりしてきたら水切れを疑いましょう。

風通しの悪さによる蒸れ(根腐れ)

『水やりをまめにしているのに枯れてしまう』という方は、風通しの悪さが原因かもしれません。

先述したようにティランジアはに、風通しが非常に大切。根本から黒く枯れてしまったら基部の蒸れ・腐れが原因です。水やり後3時間程度で乾くよう管理の見直しを行いましょう。

▼そのほかの原因についてはこちらで解説

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アエラントスの飾り方

ティランジアは直に置いても十分見栄えはしますが、何かに着生させるとより調子がいいです。

流木付け

チランジア・クントゼアナ

※写真はティランジア・クントゼアナです

▼やり方はこちら

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アエラントスの増やし方

アエラントスは“子株”から増やす

チランジアは基本的に子株を株分けして増やすのが一般的です。

アエラントスは開花後に3〜4株の子株を付けます。この子株は、親株の半分くらいになったら株分けOK(小さすぎると枯れる恐れがあるので注意)。

また、親株につけたままにしておけば、親から栄養をもらい非常に早いスピードで成長します。

▼株分けの詳しいやり方はこちら

また、外さずにそのままクランプ(群生)にする楽しみ方もあります。

種から増やす

ティランジアのシードポット

受粉させて種を作る方法もありますが、チランジアはほとんどの種で自家受粉(自分のおしべとめしべでの受粉)しにくい性質がある上、実生(みしょう)させて成熟するまでに5年はかかるのでお勧めしません。

それでも実生や交配をやりたい!という方はこちらで解説しています。

最後に

アエラントスは花付きが良く、花自体も美しい美種です。

初心者の方にも育てやすくお安く手に入るので、皆さんもぜひ育ててみてくださいね。

それではこの辺で。

▼エアプランツのいろんな飾り方まとめました

▼基本的な育て方はこちら

▼分からない言葉はありませんでしたか?

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